第3章 1.天日槍と伊和大神の国争い

奈良時代に編集された播磨国の地誌『播磨国風土記』(国宝)の成立は715年以前とされている。原文の冒頭が失われて巻首と明石郡の項目は存在しないが、他の部分はよく保存されており、当時の地名に関する伝承や産物などがわかる。ちな … 続きを読む

第4章 1.ヒボコはいつ頃の人なのか?

天日槍はいつ頃の人なのか? 日槍の渡来時期? 天日槍(以下、ヒボコ)が実在の人物なのかは分からない。しかし記紀があえて新羅の王子ヒボコを記述しているのは、全くの架空な出来事とは言い難い。 ではヒボコはいつ頃の出来事なのだ … 続きを読む

第5章 2.豊岡盆地は朝鮮半島へのヤマトの軍事拠点

不自然なアメノヒボコの出現と但馬分国 『日本書紀』では、アメノヒボコは、垂仁天皇3年3月条において新羅の皇子の天日槍が渡来したとして7つの神宝を携えてきてたと記す。 ところが、唯一詳細に記しているのが『国司文書 但馬故事 … 続きを読む

第2章 1.記録に残された天日槍の足取り

この章では、ヒボコが辿った足取りを、 (史書の)アメノヒボコに関連する記事は、八世紀の初めに編纂された『古事記』および『日本書紀』(以下『記』『紀』、合わせて『記紀』)に記録されたものが、現在伝えられる最古のものである。 … 続きを読む

大江山の鬼退治~彦坐王と陸耳の御笠は大丹波平定だった

開化天皇の御子・彦坐王と陸耳の御笠の真相   『但馬故事記』は、郡ごとに八巻からなるが、ほとんどの巻は人皇十代崇神すじん天皇から、記載がにわかに詳細になるが、二方郡を除き、八郡のどの郡の故事記も「丹波青葉山(通 … 続きを読む