| 北近畿鉄道物語 |
現在の主な交通機関
概 略 |
空港種別 | その他飛行場 |
設置管理者 | 兵庫県 |
開港日 | 1994年5月18日 |
運用時間 | 8:30 – 18:30 (JST) |
所在地 | 兵庫県豊岡市 |
岩井字河谷1598-34 海抜 AMSL | 584ft (178m) |
位置 | 北緯35度30分46秒 |
東経134度47分13秒 |
saab340b
但馬飛行場(たじまひこうじょう Tajima Airport)は、兵庫県豊岡市にある飛行場。通称は但馬空港。コウノトリ但馬空港の愛称がある。
新幹線や高速道路などがない高速交通空白地帯であった兵庫県北部(但馬地域)の交通インフラの整備を目的として、兵庫県を事業者として1987年6月に基本建設計画が発表され、1994年5月に開港した。
日本エアコミューター(JAC) がサーブ 340Bを伊丹まで1日2往復運行している。
それまでには神戸ヘリポート~湯村温泉にへりが運行されていた。
また現在、東京羽田直通便実現を目指して、地元での機運が盛り上がって来ている。市民からは東京便実現ももちろんだが、伊丹空港で乗り継ぎを行う事で、東京、松山、出雲、山形、長崎、福岡等日本各地へ短時間でアクセスが出来、疲労も少ない移動が出来る事を行政はもっとPRしてはとの声が出ている。なお、但馬空港から東京便が実現した場合の利用が想定される周辺人口は、舞鶴市など北近畿全域からの利用者が見込まれるため、現在の伊丹便よりも遥かに多い30万人~40万人とされ、これは隣の鳥取空港の周辺人口にも相当し、決していい加減な話ではないと、2007年11月1日に開催された地域航空フォーラムにおいて有識者から意見が出た。
空港を運営する兵庫県は、大阪国際空港線のみでは空港のメリットが十分には活かせず、東京国際空港線の開設が必要との見地から、滑走路延長事業を計画しており2006年から基礎調査が進められている。この計画では現在の1200メートルから1500メートルに延長し、ジェット機材による東京国際空港線が就航できるようにする。
神戸空港の開港に伴い路線就航も検討されたが、運行経費の財政負担を求められた豊岡市、養父市などで構成する但馬広域行政事務組合が2006年6月に「東京国際空港線の開設に具体的に寄与しないのなら神戸空港線は不要」と兵庫県に申し入れ、計画は棚上げされている。
山間を切り開いて開設されたため、早朝の霧や荒天による欠航や出発空港への引き返しが比較的多かったが、2001年10月より兵庫県が計器着陸装置(空港には導入されているが、定期路線があるとはいえ、一般飛行場に導入されるのは異例)を導入したため、運航率は向上している。航空管制については、定期便は大阪国際空港航空管制官による遠隔指示(伝達は大阪レディオ航空管制運航情報官による。
兵庫県は広域な県域のアクセスとして神戸と但馬・播磨を1時間以内で結ぶ構想で、但馬空港が完成した。しかし、播磨学研都市に空港を建設する計画は棚上げとなっている。
地元日高町商工会青年部では、かつて創部35年特別事業「鹿児島へサーブ!!」としてチャーター利用を企画・実施した。同時間帯にサーブ2機がターミナルに並んだ。これは定期便以外の空港利用で活性化促進を目指したものであったが、当時運輸省(国交省)の航空運輸法では定期路線以外にチャーターを運行することは前例がなく、運輸省・県・日本エアコミュータ等の協力により実現した画期的なもので当時注目を浴びた。
但馬~伊丹線は離島との路線を除けば国内線最短の空路であり、しばしば搭乗実績目的の俗にマイル修行僧と呼ばれる人々が利用することでも知られ、年々増加の傾向にある。伊丹から但馬まで搭乗し、すぐ折り返しの便で伊丹に戻る行為は俗に「但馬修行」と呼ばれることがある。
ターミナル右側にはYS-11(11A-500R型/YS-11の103号機)およびエアロコマンダー式680FL型の退役機が展示されており、2006年9月現在、主翼の真下まで近づいて見学できる。
但馬空港のホームページがリニューアルされたことに伴い、空港ライブカメラが設置された。
>但馬空港ライブカメラ 但馬空港の現在の様子(携帯電話向け)
空港から最も近い市街地にあるJR西日本豊岡駅と新大阪駅・大阪駅間には特急「北近畿」が所要時間約2時間40分、片道5130円(乗車券・特急料金込)で運行しており競合関係にある。他の交通機関との競合
また高速バスは全但バスが豊岡市街と大阪梅田間を所要時間約2時間50分、片道運賃3350円で運行しており競合関係にある。
2006年7月には北近畿豊岡自動車道が和田山インターチェンジまで開通し、豊岡市街から大阪梅田まで自動車での移動時間が約20分から30分程度短縮された。また、引き続き和田山インターチェンジから養父市八鹿町の間に和田山八鹿道路の建設が進んでおり2011年頃開通の予定となっている。これらの道路整備に伴い全但バスも豊岡市街・大阪梅田間が従来3時間超であったものが時間短縮されており、高速バスの競争力強化にともない行政当局も但馬空港の利用者減が懸念されている。
このため、伊丹で乗り継ぎをする事で東京や福岡、出雲、仙台、松山、山形など全国から短時間で訪れることができるようになるという利用価値を見出そうと必死の努力が続けられている。
また、「鳥取豊岡宮津自動車道」は、鳥取市から豊岡市を経て宮津市に至る延長120kmの地域高規格道路で、平成6年に計画路線として指定を受けた。このうち、兵庫県内は約46kmで、香住道路(L=6.2km)は平成17年3月に開通し、余部道路(L=5.3km)及び東浜居組道路(L=3.5kmうち兵庫県1.9km)の2路線が整備中である。
国道178号の兵庫県と鳥取県の県境部は、通称「七坂八峠」と呼ばれ、急なカーブが連続し、特に冬季には交通の難所となっていた。そのため、この峠の改良は地元住民の悲願となっていた。
鳥取豊岡宮津自動車道の整備により、鳥取東部、但馬、京都北部の3地方生活圏の交流、連携が強まるとともに、鳥取空港、但馬空港や重要港湾である舞鶴港、鳥取港など交通拠点へアクセスしやすくなり、地域の生活が支えられる。
さらに、北近畿豊岡自動車道、中国横断自動車道姫路鳥取線、京都縦貫自動車道、山陰自動車道と連結することにより全国的な広域ネットワークを形成する。