天日槍とゆかりの神社というこじつけとその真相

「天日槍(アメノヒボコ)ゆかりの神社は、出石神社と御出石神社を囲むように周辺に集中しています。」

  1. 耳井神社/豊岡市宮井 アメノヒボコの妻が多遅摩前津見(タヂママヘツミ)
  2. 諸杉もろすぎ神社/出石町内町 アメノヒボコの子 多遅摩母呂須玖(タヂマモロスク)
  3. 比遅神社/但東町口藤 多遅摩斐泥(タヂマヒネ)
  4. 多麻良岐たまらぎ神社/日高町猪爪 多遅摩比那良岐(タヂマヒナラキ) 第三子
  5. 中嶋神社/豊岡市三宅 曾孫が、菓子の神とされるタヂマモリ(多遅摩毛理、田道間守)
  6. 日出神社/但東町畑山 多遅摩比多訶(タヂマヒタカ)、清日子(スガヒコ)
  7. 須義神社/出石町荒木 多遅摩比多訶(タヂマヒタカ)の娘が菅竃由良度美(スガカマノユラトミ)/
    一節には清日子(スガヒコ)の娘とあります。
  8. 鷹貫神社/日高町竹貫 葛城高貫比売命(神功皇后の母で、 多遅摩比多訶と菅竈由良度美の子として誕生)

以上のこのようなヒボコゆかりの神社とされている神社のうち、『国司文書 但馬故事記』出石郡故事記によれば、アメノヒボコに関係するのは、
諸杉神社日出神社須義神社・中嶋神社
のみである。

いずれも旧出石郡内であり、『国司文書 但馬故事記』出石郡故事記以外の郡故事記には、ヒボコについては全く記されていない通り、城崎郡の耳井神社や気多郡の多麻良岐神社と鷹貫神社はヒボコと無関係なのだ。

耳井神社をヒボコの妻が前津耳と「耳」というだけで錯覚したのか?御祭神、耳井神社の御祭神は耳井命と言って城崎郡司であり、前津耳を祀っていない。

多麻良岐神社を多摩比那良岐(タヂマヒナラキ)としているが、
竹貫区が神社の現在の御祭神は、鷹野姫命=葛城高額比賣命としていることにある。
もちろん、神社の御祭神は長い時間の中でに変遷していった例はたくさんあり、誰を祀ろうが区の自由であることだ。

『国司文書 但馬故事記』気多郡故事記には、
気多県主の当芸利彦命、又の名を武貫彦命 竹野別(現豊岡市竹野町)の祖、気多県主を祀るとある。

但馬国一の宮 出石神社(いずしじんじゃ)


兵庫県豊岡市出石町宮内字芝地99
伊豆志坐神社八座座[イツシノ](並名神大)
式内社 旧國幣中社 但馬國一宮
【国指定重要文化財】
祭神:天日槍命 出石八前大神
御出石(みいずし)神社
豊岡市出石町桐野986
名神大 式内社 旧村社
御祭神 日矛神 配祀:伊豆志袁登売(出石乙女)神
お菓子の神様-中嶋神社
【国指定重要文化財】
祭神:主祭神:田道間守命(たじまもりのみこと・多遅麻毛理命) 配祀:天湯河棚神(あまのゆかわたなのかみ)
住所:兵庫県豊岡市三宅1

2009/08/29

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