とよおか市民学芸員 養成講座 第12回 「豊岡を歩いた伊能忠敬」
平成27年2月8日
講師:但馬国府・国分寺館館長 加賀見 省一氏
江戸時代に日本で初めて測量地図を作ったことで有名な伊能忠敬。地図好きな私には興味の高い人である。
伊能の一行は、但馬国分寺礎石を訪ねているのでわが町にも歩いて測量していたことは知っていました。
いただいた資料によると、第一次測量は、寛政12年(1800)、東北から蝦夷(北海道)西別にはじまっているが、その時に伊能は55歳でそれから第10次測量の1815、16年には70、71歳まで15年間かかっているが、その年令に驚く。
延享2年(1745)、上総国(現千葉県)の九十九里町に生まれた。幼名は三治郎。
宝暦12年(1702)、佐原村(現佐原市)の伊能家の婿養子になり、忠敬に改名。
寛政7年(1795)、49歳で隠居をし、家督を長男に譲る。
翌年江戸に出て、幕府天文方の高橋至時(よしとき)に弟子入り。
寛政12年(1800)、初めて奥州街道と蝦夷の東沿岸部までを測量した。
第5次測量からは、正式に幕府の事業として行われた。
第9次測量は、70歳を超えた忠敬を心配する周囲の反対により不参加。