Ⅰ.選地
築城は四要素 選地・縄張・普請・作事
1。選地
城をどこに置くか
-城の防御と領国経営の要諦
山 城 → 平山城・平城
(防御主体) (領国経営主体)
姫路城は、理想的な選地
・三方を山に囲まれ
・市川・夢前川が流れる平野の中央
・交通の要衝に恵まれた地
姫山と鷺山の高低差を生かした平山城
【四神相応】
中国儒書『礼記』(らいき)…都城の理想的な選地
(姫路城) (平安京)
■東 青龍 <流水> 市川 鴨川
■南 朱雀 <窪地> 瀬戸内海 巨椋池
■西 白虎 <大道> 山陽道 山陽道
■北 玄武 <丘陵> 広嶺山系 船岡山
2.縄張
築城における曲輪や建物の配置、計画、城下町の地割すなわち築城の総合的な計画・設計
■縄張のタイプ
・輪郭式・・・大坂城、駿府城など
・梯郭式・・・岡山城、熊本城、萩城など
・連郭式・・・彦根城、水戸城など
■姫路城の縄張(全体)
・らせん状(左巻き)に三重の堀
・三つの曲輪
内曲輪(内堀内)・・・城郭と居館
中曲輪(中掘内)・・・侍屋敷
外曲輪(外堀内)・・・町家、寺町、侍、組屋敷
・総構えの縄張
城と城下町全体を土塁と堀で囲んだ縄張
■姫路城の縄張(内曲輪)
・二つのタイプの縄張が共存
姫山・・・小さな曲輪・ひな壇状に集合 迷路のように複雑に分かれた古いタイプの縄張(秀吉時代の曲輪利用)
鷺山・・・一つの大きな曲輪(西の丸)
Ⅱ.普請(ふしん)
■普請とは・・・築城における土木工事または土木工事を伴う建築工事
・石垣 石垣を築く
・堀 堀をうがつ
・土塁 土塁を盛る