日本車の品質は本当に「世界一」なのだろうか?-2

/ 2月 10, 2010/ オピニオン/ 3 comments

日本は軍備と外交を取り戻して!日本の師はドイツだ!ドイツに学べ!
 クルマつくりはローマ帝国時代の馬車から始まり、「すべての道はローマに通じる」から始まった。ヨーロッパで培われてきた2千年以上の車輪への物造りの歴史そのものだからだ。ドイツ車がファッションでもデザインの良さと機能美は合致しているから道理がかなうのである。長い時に培われ磨かれてきた機能美は理由があり美しいし飽きがこない。いくら燃費向上のためとはいえども分厚い鋼製ボディでしっかりしているのは安全性が最優先だからだ。
 問題となったトヨタプリウスのつり下げ式アクセルペダル(スロットル)。ドイツ車があえてオルガンペダルにこだわるのは、その方がコストはかかっても構造的に安全で足が疲れないという結論からである。BMWがFF(前輪駆動)ではなくFR(後輪駆動)にこだわり、エンジンと車重バランスをベストにもっていくのは、走行バランス性と安全性から理にかなっているからである。高速になれば路面に吸い付くような安定性とトルクの強さと固めの疲れないシートなど。エアコン、ナビやオーディオなど電気系統は弱いが、ドイツ車を乗っていると国産車のフワフワしたサスやステアリングの国産車は恐くなるのだ。国産車に乗っていたら分からない安全性だった。命があっての話ではないか。ボディがぺらぺらな国産の新車にすぐ買い換えるよりも、頑丈なクルマを長く乗る方が生命維持として家計的にも最も安上がりである派だ。
 ドイツ車や輸入車が高価なのは価格以上に関税障壁と輸送コストとディーラー政策だ。もし日本国内で生産すれば国産車と大差はないだろう。ドフランクフルト国際空港を降りてまず驚いたことがある。右も左もベンツやBMWなどドイツ車ばかりだったことだ。当然だろう、ドイツでは国産車なのだから。日本車のフェアレディやトヨタはドイツ人にとっては逆に贅沢品らしい。電化製品のように一部が中国生産VWが輸入できれば安くなるが、命を預ける自動車はある意味でまだまだ恐いし、国内で生産してもらわないと経済が心配だ。スズキがVW(フォルクスワーゲン)と業務提携した。予定はないが国内でスズキが上級クラスとしてワーゲンのゴルフヤポロを国内生産すれば、小さい物つくりに長けた日本のスズキの技術力をバックに、VWの安全とアウトバーンで培われた快適に走るクラフトマンシップが信用を増すこととなる。軽自動車世界一のスズキの技術力は間違いなくもっと強くなる。次に買い換えるならスズキのワーゲンなら考えたい。かつて三菱がベンツと業務提携した際に三菱のマークがベンツの「陸・海・空」の各分野でダイムラーベンツ社の繁栄が込められている三本スターになるならよく似ているから三菱が国内生産してベンツマークの方が売れるのにと思っていたが。
 トヨタの元エンジニアが言う通りで、トヨタは「カンバン方式」「カイゼン」など製造品質は世界一だが、「設計品質」で世界一にとなったとは言えません。むしろ他にもっと優れたメーカーがいくつもあります」といっていることが本質だ。
 トヨタに限らず、クルマそのもののコンセプト「設計品質」がまずしっかりしていることが主でなければ、売れないし残らないのである。薄い鋼板よりも分厚い鋼板は重量が減らせないが、走行性・耐久性・安全性が主か、燃費が主かなのだ。日本企業は木を見て森を見ない製品作りをしがちだ。うさぎとかめで、最後に勝つのはかめである。これが「お受験テクニック」ばかりに長けていく日本メーカーであり、現代日本の政治から行政、メディア、企業などすべてのコンセプトが本末転倒ばかりで歪んでいる病因なのではないか。政党が目的なのか、政治家が当選することが目的なのか、これからの日本を大局的にどう進むかが目的である。
 日本のオリジナリティとポリシーを忘れてはいけないのである。突き詰めれば、2600年の日本の歴史、文化から導かれる原理原則の大切さを忘れてはしないか。それはローマに始まるクルマ造りの本質が他には容易に真似できないヨーロッパの文化であるのと同様に、日本には世界最古の天皇を仰ぎ他にはない長い国家としての歴史と日本人ならではの細やかな匠の技や美の伝統文化は、一朝一夕には諸外国には真似はできない優れた誇りなのである。世界最大の木造建築である東寺の五重塔や奈良の大仏を造る職人の知恵と高い技術力ではドイツに負けない。物づくりの哲学、国造りの思想に右でも左でもないものがある。
命預けるならトヨタや日航で死にたくない
 私は海外で飛行機に乗る時は、航空会社の知名度よりも新機体が多い航空会社を選んだ。機内サービスは良いにこしたことはないが二の次だ。ANA、ルフトハンザ、スイス、KALはとにかく新しかった。KAL以外は当時連合はスターアライアンスしかなかったこともある。CAが若いのも(э。э)bうふっ
 全日空はルフトハンザがリーダーのスターアライアンス。だから私も海外はANAマイレージ。ルフトハンザはスイス航空、イタリアのフッラグキャリア「アリタリア」を傘下にした。15年以上前から、勝負は決まっていたのではないか。その時点で日航はどんな手段を講じても勝てないことは明白だった。
歴史文化に優れた日独伊
  かつて2000年にドイツにワイン研修で成田からルフトハンザで行った時、日本と同じ空気を感じた。ドイツやイタリアのおっさんは日本が大好きだ。有る意味で日本人に敬意を感じてくれる。そうだよね。(^_-) 前年スイスエアでイタリアも行ったが、日独伊三国同盟で列強と戦った理由はなんとなく分かった気がした。それが優れた国民と文化の高い日独伊ではないだろうか。イギリスやフランスはいまだ行っていないので、大口を叩くほどではないのしても、あまりにも優れた文化大国に対するアングロサクソンのあまりにも自分勝手な植民地政策と資源がない日独伊への資源締め付けへの抵抗だったのであろう。アメリカやドイツ・イタリア・韓国・中国・台湾も行った。
歴史と培われたノウハウ、そこが、今ロシアや中国・韓国が逆立ちしても追いつけない先進国への憧れのコンプレックスなのだ。そんな事実を顧みずアホな朝日・毎日・NHK・TBSなど骨董品である政治とメディアと国民を意識しているのが鳩山や小沢、社民党・公明党・共産党の化石たちだ。
 古くても良いものは残り続ける。ヘンケルの刃物、ドイツワイン、放送局や録音ではノイマンのマイク、AKGなど、ドイツ製品は頑固なまでに堅実であり徹底している。ルフトハンザドイツ航空が世界一信用されている航空会社なのは何でかである。ルフトハンザは世界の航空会社でも唯一飛行機事故を起こしていない。徹底的に安全を追求し続けて、綿密な機体整備は高く評価されている。ニューズウィーク誌の「最も安全な航空会社ランキング」の第1位に選出されている。機体を平均使用年数8.8年で更新するのが最も安全でコストがかからないルフトハンザの結論だ。常に最新機体を運航することにより、燃料効率を上げ二酸化炭素排出量を抑え、環境への取り組みへも力を注いでいる。ドイツは環境面のエコ・リサイクルが世界の最先端でもある。
 ダイムラーベンツは乗用車から大型トラックまで総合メーカーだが、BMWは乗用車と二輪車で走りに徹する。
ボーイングは合併をくり返し米国一となり、ヨーロッパはエアバス。しかしジェットエンジンはロールスロイスとGEだ。ノウハウが違うのだろう。機体素材は日本の東レなどががんばっている。三菱やホンダの国産航空機に期待したい。
http://www.mrj-japan.com/j/
JALは国際線に徹していれば良かった。色気をこいてJASと合併したことも組合が多くなりカラーがぼけてしまった。島国気質はのんびりしていていい面もあるが、たえず侵略される危険を伴う陸続きのヨーロッパ人の緊張感と違うところでもある。
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3 Comments

  1. 日本車の品質は本当に「世界一」なのだろうか?

    昨日は平沼氏、安倍氏など真・保守政策研究会が「創生『日本』」と改名する会合が開かれた。トヨタリコールで思うことがある。

  2. オンライン車査定

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  3. 車を維持する

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