関西3空港は多くない!当面は一元管理

/ 12月 3, 2009/ オピニオン/ 1 comments

関西3空港一元化構想 「関空・伊丹を先行」案浮上
産経IZA 2009/12/03 16:15
 関西国際、大阪(伊丹)、神戸の各空港のあり方を協議する「関西3空港懇談会」(座長=下妻博・関西経済連合会会長)の3空港一元管理構想で、関空と伊丹を先行して一元化する案が浮上していることが3日、わかった。まずは伊丹を管理する国と関空会社が先行協議し、黒字の伊丹の収益を赤字の関空に投入するスキームの実現性などを検討する見通し。詳細は14日に予定される懇談会で議論される。
 懇談会は大阪府や兵庫県や神戸市、国土交通省、地元経済団体など関係12団体で構成。9月に4年ぶりに開かれた会合で、3空港の一元管理の可能性について年末までに検討することで合意していた。運営主体が株式会社、国、神戸市とそれぞれ異なるため、経営統合は難しいが、滑走路の効率運用などの一元管理は可能と判断。水面下の調整が進んでいた。
 結論を急いだ背景には、前原誠司国交相が羽田空港のハブ化方針を打ち出すなど国の空港政策が転換点を迎えていることに加え、政府の事業仕分けで、3空港の役割分担の見直しを条件に、来年度の関空への160億円の補給金支給が「凍結」と判断されたことがある。1兆円以上の有利子負債を抱える関空の補給金がなくなれば経営への打撃は大きく、凍結解除に向け何らかの地元の協調姿勢を示すことが求められていた。
(中略)
◆橋下Vs井戸
 自治体や経済団体のトップが顔をそろえる14日の懇談会で注目されているのは、橋下知事と兵庫県の井戸敏三知事の動向だ。
 橋下知事が打ち出す構想では、平成23年に関空と伊丹の経営を一本化し、47年には伊丹を廃港。関空と大阪市中心部をリニアで7分で結ぶという構想も明示した。2日の記者会見でも橋下知事は「伊丹廃港がなければ、一元管理には反対する」と明言している。
 一方、3空港活用派の井戸知事にとって、伊丹廃港はのめない条件。「むしろ関空を廃止すべきだ」と発言したこともあり、懇談会で意見の衝突も予想される。
 ただ、橋下知事は「多数決には従う」とも述べている。
 大阪府の中村誠仁・空港戦略室長は「ゴールはあくまで伊丹廃港だが、そこに至るまでの中期的戦略としては一元管理を受け入れる余地はあるかもしれない。地元が一枚岩になれば、国も動かざるを得ないという思いもあるだろう」と話した。

橋下府知事および政治家は軍事を知らない!
橋下府知事についてはいろいろ守旧派からの反対意見もあったが、思い切った改革を行い赤字に悩み苦しむ大阪府を短期間に黒字にしたことでよくやっていると思う。ラテン系イタイアン気質といわれる大阪を引っ張るのは容易ではない。(;^_^A
私は兵庫県民である。しかも県のお荷物とされる飛行場、コウノトリ但馬空港がある豊岡市に住んでいるから、但馬空港活性化でチャーター便を飛ばした関わりもあって、空港と航空行政は国(運輸省)と県・航空会社など縦割り行政の弊害そのものであることを痛感した思い出がある。利用客にとってその空港をどこが管理していようと関係ないからで、利便性が高まれば関西の空港一元管理は大賛成だ。北近畿地方の小さな飛行場である但馬空港は今はおいて、三空港の存続は関心があるので以前から何回も空港やJALのことを取り上げてきた。
神戸空港は兵庫県ではなくて神戸市が運営主体であることが救いだと思われる。大阪市と府のように兵庫県と政令指定都市神戸市は対等だからだ。井戸敏三兵庫県知事が伊丹空港廃港よりもむしろ関空を廃止すべきだとは伊丹市民の安全よりも市財政保護を優先する何とも視野が狭い元自治省天下りらしい典型的なお役人思考であろうか。井戸敏三氏は今年7月、自民、公明、社民と民主県連推薦で対立候補が共産党推薦のみで過去最低の投票率で3選を果たした。投票率は36.02%。まったく盛り上がらなかった不人気知事だ(投票に行く私ですらあほらしくて行かなかったのだ・・・)。このような新しい発想の新人を下に見て総務省を向いている役人天下り知事と国との交付金の仕組みが全国の地方行政を衰退させているのである。橋下知事の「地域主権」の主権の乱用も異論があるが国に言いたいことをいって道州制推進でがんばっている趣旨は理解するし賛同する。
しかし、軍事や危機管理を知らなさすぎると思う。政治家すべてがあまりに不勉強であることはチャンネル桜を観ていると恐ろしくなる。関空に普天間の海兵隊を受け入れる案もあると言って、あとでそれは全国の都道府県も沖縄だけの問題でなく他人事のように考えてはならないという意味であると述べたが、海兵隊の飛行訓練はできても有事の際に沖縄や佐世保の実戦部隊を輸送するためのヘリ部隊なのだから、沖縄から遠い関空やその他にヘリや輸送航空機を配備していては有事に間に合わないことを知らない。ナンセンスだ。
関西3空港は多くない!
普天間もそうだが伊丹空港は元々軍用の陸軍伊丹飛行場が民間開放されたのが由来だ。民家から離れたところに飛行場は建設されるので当時は野原で周辺に民家はなかった。大阪のドーナツ化で伊丹豊中も宅地化され騒音問題が浮上し住民から移転運動が活発化して最終的に泉州沖の関空建設に至ったことを忘れてはいけない。どう考えても伊丹は危険な空港だ。パイロットが伊丹空港の離着陸は最も神経を使うといっているように、伊丹も普天間もいつ大事故が起きても不思議はない。実際に伊丹に着陸する時に大阪市内のビルや住宅にすれすれに見えて恐い。香港の旧啓徳(カイタック)空港も恐かった。
どんなに近くて便利でも、24時間運行もできないし安全を再優先すべきだ。空港を存続させたいのなら周辺のほとんどを立ち退きに応じることができるだろうか。
人口と面積から考えれば関西圏に3空港は多いとはいえないが、最も利用されるドル箱の東京-大阪間が空港目的で伊丹が便利だというなら、鉄道が整っている日本では新幹線を利用すればいい。
近畿地方(関西)の人口は20,922,282人。人口は韓国の約半分でGDPは韓国とほぼ同じ。
将来的には人口島である24時間の関空と神戸を連絡する神戸-関空ベイ・シャトル29分でアクセスし国内・国際便を一元管理することが最善の策だろう。
港湾と航空貨物の一大拠点として一元管理する。
伊丹空港は陸自中部方面隊中核基地および防災基地として残せばいい
 阪神大震災のときに、伊丹市は伊丹空港に隣接する陸自中部方面隊(近畿地方・静岡県を除く東海地方・北陸地方・中国・四国地方)総監部及び第3師団(近畿2府4県(滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県:伊丹市:千僧駐屯地)、駐屯地等がある要だ(航空隊は八尾空港)。地震発生後すぐに兵庫県に救援を打診したが、前貝原兵庫県知事はなかなか要請をしなかった話は有名だ。ときの首相は村山元首相だった。その教訓から首相官邸直轄の防災システムが検討された。伊丹空港は近畿地方のど真ん中にあるので防災・救急ヘリ等陸自中部方面および関西の警察・消防ヘリの司令部としてセットにする。
主な活動
1995年(平成7年)1月:阪神淡路大震災災害派遣(101日間)
1997年(平成9年)1月:山陰地方タンカー重油流出に伴う災害派遣
2002年(平成14年)1月:第13次UNDOF派遣輸送隊派遣
2005年(平成17年)4月25日:JR福知山線脱線事故に伴う災害派遣
4月26日:本師団を基幹とする第6次イラク復興支援群が編成
2006年(平成18年)3月:即応近代化師団に改編

【第71航空隊】知られざる救難飛行艇の活躍[桜H21/12/1]
海自第71航空隊
http://www.mod.go.jp/msdf/atsugi/butai/71fs.html

ブログ内リンク
野党が徒党になった鳩山連立内閣の危険度
http://koujiyama.at.webry.info/200911/article_76.html
次期戦闘機にF35採用と田母神俊雄元航空幕僚長の夕べ
http://koujiyama.at.webry.info/200911/article_67.html
その他外交防衛
http://koujiyama.at.webry.info/theme/0f1816f2ed.html

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  1. 偽装献金 首相の母聴取へ

    鳩山首相の偽装献金問題で、マスコミの報道に温度差がでているようだ。

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