独学で訊けないことは悪いことではない、効率悪く作品をつくろう
【忘備録】というタイトル。最近他のブログでよくみかけるようになった。
忘備録を引くと、ウィキペディアでは、「記憶すべき事柄を簡単にメモするための個人的な雑記帳である。忘備録(ぼうびろく)とも。」とある。メモ帳のことだな。
閑話休題、ページを見ていてピンときた記事があったので書き留めておこうと。
『to be Web DesignerーWebデザイナーになるには』さんの投稿。
よくこなれた文章なので、そのまま転載させていただいた。
独学で訊けないことは悪いことではない、効率よく作品をつくろう
記事公開日:2014年08月03日
分からないところがすぐに聞けないというのは、独学のデメリットとして挙げられる。本当にそうだろうか。筆者はむしろ、すぐに正解が与えられないことが、独学の一番のメリットではないかと思っている。失敗につきあおう
Webデザイナーを目指し、ある就転職用の作品をつくっているAさんがいる。コーディングをしていると、当然のごとく表示が崩れる場面に遭遇する。このとき、独学の場合、訊ける人がいない。当然、その失敗と向き合う必要がでてくる。いろいろ調べたりして、試行錯誤をするだろう。その結果、自分で壁を乗り越える場合もあるし、なくなくゼロからコーディングを組み直す場合もあるだろう。何度やり直しても、結局うまくいかず断念することもあるだろう。
失敗の過程で、かろうじてスキルが身に付く
これらの回り道や失敗は、無駄ではない。むしろ、誰かに答えを教わって、効率よく最短距離で走るより得るものが多い。回り道で、偶然、貴重な経験に出会うことがある。独学は、失敗の連続といってよい。行動して、失敗する。そのくり返しの過程で、応用の効く制作スキルが自分のものになる。
前もって、なにが正解かが分からないのは、悪いことではない。世の中には、分からないことを、さもわかったかのように解説している専門家が多い。何が正しいかは容易には分からない。筆者のブログでさえも、正解のようにカリキュラム記事を書いているが、疑ったほうがよい。正直にかくと、筆者は15年もWeb制作をやっているが、正解が何かがわからない。
何が正解かは、刻一刻と変化してゆく
正解が得られないと行動ができないと、事前の情報を集めすぎてしまう。失敗や間違いが怖くなり、行動に踏み込めなくなる。いざ行動しようとすると、また状況が変わってしまうので、永遠に情報収集をすることになる。
(続く)
インターネットがはじまった20年前から、独学でやってきた自分にとって、同感できるし励まされる記事だ。
ホームページを制作するビジネスが誕生した頃は、分野は存在しなかったが、Webデザイナーも分業化が進み、Webクリエイターなどとも、また各専門をまとめるWebディレクター、実態のWeb解析、コンサルタントなど、確立された職種としてではないし、専門分野があってないようなもの。Webサイトを家に例えると分かりやすい。一軒の新築住宅を建てるのは簡単ではない。まず土地を探し、施工業者を選ぶ。さらにそれぞれ不動産会社、住宅業者は土地の登記、基礎工事、建築、屋根、水回りなど専門業者を介する。昔から大工の棟梁がすべてやるわけではない。Web制作会社はプロデューサーであり、Webディレクターはその現場監督だろうか?!
とりあえず、予算をかければ人でも掛かる。住宅会社に頼めばひと通りの手配はお任せできるが、何度打ち合わせや変更があり、しかも施主が100%納得できることはまず稀であろう。
Webは家から見るとはるかに手軽だ。専門知識や学校で学んでいなくても、やる気さえあれば、誰でも自分でコツコツと失敗したりしてスキルを上げられるのだ。また、いつでも、何度でも更新できて進化できるのが楽しいではないか!
建ってから家に住み続けるは自分自身である。毎日、生活し掃除や手直しを続けるのは自分である。ホームページもまったく同じでそれは、使い続ける住みやすい構造のCMSが今は最適である。しかも、ブラウザだけでもIE、Chromeの2大ブラウザや他のブラウザにも対応させ、またデバイスが多様化している。訪れるコンシュマーは、PCだけではない。もはや半数以上がスマホ、タブレットからホームページを閲覧するようになった。どんどん新しく変化し続けているのに1年ごとにサイトデザインを作り替えていても追いつかない時代だ。勉強しても過去のものになり、分からないことがいくらでも増える世界である。
できるだけコストをかけないで、最先端のWebにできる、現時点で最良の方法はWordPressなどの無料CMSで自分で、楽しくリホームするように更新・改築していくことだ。どうしても分からないことは、ヒヤリングと方法を探してでも教えます。ただし、かかる時間は有料ですw