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信号いらず丸い交差点、日本に定着するか?

昨日、この記事を見つけて、豊岡のロータリー交差点(寿ロータリー)が浮かんだので書いてみる。

信号いらず丸い交差点、日本に定着するか?

(2013年2月23日 読売新聞)

信号機を使わない「ラウンドアバウト」と呼ばれる円形状の交差点が注目を集めている。


構造上、進入する車は必ず減速しなければならないため、重大事故が減らせるほか、信号機いらずで停電時の心配もない。欧米ではすっかり定着しているが、ドライバーは信号機任せにできない分、合流のタイミングなどで「判断力」が試される場面もしばしば。果たして日本では――。

合流難しく「慣れ」必要

◆維持費も安く

長野県飯田市の「東和町交差点」は今月5日、直径30メートルのラウンドアバウトに生まれ変わった。信号機を撤去して交差点を改修した全国初の試みで、同市は「交差点で減速するので、『以前より安全になった』という声が多い」という。

信号機にかかる維持費、電気代も削減でき、約20年ごとに必要な信号機の交換も不要。信号待ちが不要になるため、市では、この交差点での二酸化炭素(CO2)排出量を1割程度削減できると試算している。

名古屋大の中村英樹教授(社会基盤工学)は「交通量が少なく、用地を確保しやすい場所では効果を発揮しやすい」と指摘。地方都市を中心とした導入を提言している。

◆被災地も注目

信号機が不要になるため、東日本大震災の被災地も関心を寄せている。震災当時、停電で信号機が全面ストップしたため、交通網が混乱。津波から逃げ遅れたため車中で亡くなったとみられるのは、岩手、宮城、福島3県で少なくとも677人に上り、停電で信号機が消えた交差点で交通整理にあたっていた警察官30人が死亡・行方不明になった。

岩手県は、津波で大きな被害が出た、陸前高田市内の県道交差点での導入を検討中。津波発生時は「徒歩で避難」が原則だが、高齢者を連れて避難する際は車が必要なケースもある。市内にラウンドアバウトが増えれば、「スムーズに避難できる」と期待する。

マグニチュード9級の南海トラフ巨大地震で津波被害が予想される東海地方などでも、ラウンドアバウトへの関心が高い。このため、国土交通省は自治体や警察などと導入に向けた勉強会を重ねている。

◆左折で入り左折で出る

いいことずくめに見えるラウンドアバウトだが、不安材料もある。従来の交差点では、止まるか進むかの判断は信号機任せで良かったが、ラウンドアバウトになれば、交通法規に従ってドライバー自らが判断しなければならない。

導入されたばかりの長野県飯田市でも、「合流する際に方向指示器を出さない車がいる」「危ない思いをした」などの声も上がる。中には不慣れなため、環状路に入ったものの、曲がるタイミングをつかめず何周もグルグルとまわってしまうケースもあるといい、戸惑う人も少なくない。

「結局は慣れの問題」と語るのは、国内外の道路事情などに詳しい、モータージャーナリストの清水草一さん(51)。「最初は慣れないかもしれないが、基本動作は『左折で入って、左折で出る』だけ」と助言する。信号機がなければ、横断する歩行者にもより注意を払うようになるとして、「いっそ環状路の幅を狭めて心理的にも速度を出せないような工夫をすれば、安全性はさらに高まるはず」としている。

【ラウンドアバウト】 環状路を走る車両が優先で、左側通行の場合は時計回りの一方通行となる。国際交通安全学会(東京)によると、欧米で1960年代から普及が進み、ドイツでは4000か所以上、フランスの地方都市は原則としてすべての交差点に導入。日本では、愛知県豊田市、茨城県日立市など約10か所に設置例がある。(鈴木絵里奈)

ただ、こういう意見もある。

ロータリー交差点が普及しない理由

ネックになりそうな「左方優先」の原則

ロータリー交差点がいろんな意味でメリットが数多いことは前回書きました。それなのに、どうして日本では普及していないのでしょうか。

国土交通省のHP(http://www.mlit.go.jp/road/soudan/soudan_06_07.html)によれば、かつては日本にもロータリー交差点があって、実際に使われていたようですね。
しかし、
①大型車の通行に支障がある
②信号交差点と比較して交通容量が小さい
③広い面積が必要なため、市街地では用地の確保が困難である、

などの理由で主要交差点から消え去ってしまったということです。一方で、最近になってロータリー交差点のメリットが見直されつつあるともHPでは書いています。

ならばロータリー交差点が整備されていくのかというと、現実はなかなか難しいようです。その最大のネックになりそうなのが、「左方優先」の原則がある道路交通法です。この「左方優先」に従えば、左方から車両が来ると周回中の車両が停止する必要が出てきてしまうからです。そのため、日本国内にあるロータリー交差点のほとんどは、本来の機能を発揮しない変則的な運用になってしまっています。

運用の仕方で現行法でもロータリー交差点は生かせる

ただ、ロータリーに入る手前に「止まれ」標識を用意すれば、基本的にロータリー交差点としての役割は果たせます。すべての車両が交差点に入る前に停止すれば、ロータリーを周回中の車両が優先扱いとなりますからね。その運用例が鳥取市にありました。

写真は鳥取市内の今町ロータリー交差点です。交差点内は時計回りの一方通行となっていて、交差点につながる道路はすべて一時停止するようになっています。つまり、現行の道路交通法の下で、ロータリー交差点としてのメリットが生かされているのです。ただ、この交差点で車両の動きを見ていますと、周回中の車両がいるのに交差点内に強引に入ってくる車両が少なくありません。「周回中の車両の進行を妨げるようではロータリー交差点のメリットは活かせない」ドライバーはこの考え方をきちんと身につける必要があるのです。

住宅地に最適なロータリー交差点

個人的には大規模な住宅地開発でロータリー交差点の設置を義務づけてみてはどうかと思っています。ロータリー交差点は街のデザインとしてもシンボル的な存在になりますし、住宅地なら交通量はそれほど多くないですから、交通容量としても十分見合います。夜間の無駄な信号も不要で、その上、ロータリー交差点では速度を落とさなければならなくなる、という安全面での二次的な効果も得られます。

信号を必要としない交差点を造るのにはどうしたらいいか。そんなことを真剣に考えるべき時期に来ているような気がします。

小学生の頃、豊岡に遊びに行って、珍しいロータリー交差点をはじめて見た時のことを記憶している。親から真ん中にあるのは豊岡に上水道建設に寄付した中江種造の銅像だ聞かされた。(種造氏についてはhttp://www.tanshin.co.jp/zaidan/1hito/22nakae/index.html

しかし運転してると、通行量が多くはないんで、さほど気にはならないが、右折でもぐるっと回らなければならないのは面倒くさい。混雑する交差点では事故も起こりやすい欠点があるようだ。

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