保守と教育を明確に打ち出せ
【小林正】牙を露にした民主党の教育改悪[桜H21/11/3]
自民党はアイデンティティー取り戻せ
産経IZA 2009/11/11 00:07
自民党は自らの存在意義を見失い、いまだ再生の途に立てていない-。鳩山政権を追及し、反転攻勢に向かう絶好の機会だった衆参両院の予算委員会での自民党議員の質問は、残念ながら失望を誘うものだった。一部議員を除いて「民主党はこうだが、私たちの政策はこうだ」という主張に乏しく、保守政党としての矜持(きょうじ)も方向性も見えなかったからだ。
衆院予算委初日の2日、トップバッターとして質問に立った大島理森(ただもり)幹事長は、集団的自衛権に関する従来の政府解釈を変えないと述べた鳩山由紀夫首相を評価してみせた。自民党の安倍、麻生両政権下で政府解釈の見直しを検討していたことはすっかり忘れ、逆にその実績を否定したかのようだ。これでは民主党との違いは打ち出せない。
加藤紘一元幹事長も同日、鳩山首相に「いま日本で求められているのはナショナルアイデンティティー。この国の原点だ」と迫ったが、同時に「国のアイデンティティーは何か。われわれもまだ提示していない」とあっさり認めた。いったい何が言いたいのか、拍子抜けするばかりだった。
「自民党のアイデンティティーは与党であったことだ。党としての政策理念をしっかりすることをやらないといけない」
谷垣禎一(さだかず)総裁は9日の内外ニュース懇談会でこう語った。現状に甘んじていては、有権者に「思想のない既得権益維持の利権政党」として徐々に見放されていった、これまでの失敗を今後も繰り返すことになる。
鳩山政権の政府筋も「中道左派のわれわれに対し、もっと保守の立場からがんがん攻めてくると予想していた。ちょっとがっかりした」と明かす。有権者にしても、「第2民主党」など望んでいないはずだ。
そんな中で、民主党と日教組の癒着を指摘した下村博文(はくぶん)氏や義家弘介(ひろゆき)氏、外国人地方参政権問題を追及した稲田朋美氏ら若手議員の質問は比較的光っていた。自民党再生にとり、世代交代の進展は不可欠だろう。
自民党は平成17年制定の新綱領で「新憲法の制定」や「高い志を持った日本人の育成」、「小さな政府」を主張している。郵政民営化の見直しをはじめ、「社会主義的政策」(自民党幹部)の目立つ民主党との違いを有権者に示すには、この保守の原点に立ち戻る必要があるのではないか。(阿比留瑠比)
自由民主党の基本方針
http://www.jimin.jp/jimin/jimin/houshin/index.html
そこで改めてリアルタイムで聴いていなかった参議院予算委員会の、民主党と日教組の癒着を指摘した下村博文(はくぶん)氏や義家弘介(ひろゆき)氏と、自衛隊イラク補給活動と閣僚の自衛隊の認識等について質問した佐藤正久氏を聴いてみた。
http://www.webtv.sangiin.go.jp/generator/meta_generator_wmv.php?sin=57&mode=LIBRARY&un=547a6f69b45cec4b14c74dc1db088124&ch=n&pars=0.22841421328485012
少なくとも国会を通じてのみで、日頃の各議員の活動全てが分かるわけではないが、質問に関して感想を書く。まず、町村、石破両氏についてはひとまず置くとして、加藤紘一元幹事長は微妙だろう。たしかに雄弁家でスピーチは上手いが、「国のアイデンティティーは何か。われわれもまだ提示していない」とはいかがなものか。国のアイデンティティーはとは日本語で古くからの「国体」だろう。「われわれ」とは加藤氏、山拓氏、中川秀直氏、二階氏など自民党内の保守とは異なるリベラル派、族議員がそうなのであって、国のアイデンティティーを明確にするならば、まず憲法改正が党の原点である。国のアイデンティティーをもっとも持っていない方が「われわれ」とはいかがなものか。その離党の機会をかつて逸したのは加藤派ではないか。
谷垣禎一総裁が「思想のない既得権益維持の利権政党」として徐々に見放されていった、これまでの失敗を今後も繰り返すことになる。
与党であるには、幅広く支持を集めなけれでばならなかったから、多くの利害を守ろうとすると、よく言えば無難、悪く言えば中途半端で政策理念を明確にできない。
答えは出ているではないか。今は野党になった。ひとつにまとまった思想で団結しなければ多数に勝てない。あなた方がはっきりすることだ。できないなら離党していただき保守の若手で団結することが最善である。
ただ、同じ党でも立場によって100%正しいことも同意見であることも難しいし、同じなら何百人も議員がいても意味がない。また、選挙結果で決まってしまい、なんでも多数決で議決されてしまうなら、国会自体も無意味だろう。
米国議会に学ぶ点は、議決の際には党決定はせず、他党であっても議案によっては自由投票で賛否を投じることができる点ではないか。
二大政党制が理想とは限らない。それは米国ぐらいで、米国だって少数党はあるし、多くの国は連立を組んでいる。民主主義の与党であるために大同団結したのだから、野党になって分立したらいいではないか。政権をとるために保守連立を組めばいい。もう連立相手に公明党はいらないよ。
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