【民主党】 専門家なら官僚でいい 求められるのは政治家だ

/ 10月 12, 2009/ オピニオン/ 0 comments

民主党のメディア戦略と国家戦略のない政策を見分ける目
 民主党は、外面の良いイメージの議員をメディアとくにテレ朝・朝日新聞などをたくみに利用し、独裁的に亡国政策を一方的に進めようとしている。その恐ろしさは、かつてメディアを利用し国民に幻想を広め政界に候補者を出し、その陰で陰謀を企てたオーム真理教と似ていることを気が付く。参議院選で民主党を阻止しなければ国会は独善的になり、日本の議会制民主主義はファシズムに近い国家破壊政治に陥る危険性がある。
 対外的に首相が露出するのと別に、国内政策に首相が重きを置けないならば、副首相が首相と同格の権限を持って担当しなければ、首相の職務は多岐に渡る。外交やイメージ管理に振り回され、内実が伴わないことに陥る危険が高い。
田原総一朗の政財界「ここだけの話」
泥をかぶる「政治家」の振る舞いが今求められる 2009/10/2

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20091002/185932/?P=5
から抜粋するとこうだ。
 政権を担うということは「泥をかぶる」こと?
 自民党と民主党との大きな違いはどこか。自民党はずっと政権を担ってきた。
 政府というものには、建前が必要。だが本音とのギャップがあり、その間で「泥をかぶる」ことが、政権・政府の役割だ。
 泥をかぶると国民の支持は、一時は落ちる。
 自民党政権は「泥をかぶる」ことが必要だとわかっていたが、民主党政権には、まだそこのところがわかっていない。
 さあ、これから民主党はどういう形で泥をかぶっていくのか。
天下り禁止、ダム問題、二番底、年金の問題。
 今は多くのことを打ち出し過ぎているが、どこを落としどころにしていくのか。
 これを誤ると、国民の支持は一気に落ちる。私はそう思う。
 民主党は、どんな「泥のかぶり方」をするのか、そこが問われる。「泥をかぶる」のが政治家だろう。
だが、このところ民主党は専門家集団になりすぎている。専門家集団には、泥をかぶるという発想はない。
 そんな鳩山政権の中で今、最も“政治家”らしく振舞っているのは金融担当相の亀井静香さんだと思う。
 彼は「平成の徳政令」を出そうとしている。中小企業の融資や個人のローン返済を3年間猶予するというものだ。
 「サンデー・プロジェクト」(9月27日)に出演した亀井さんは「返済を3年間延ばす」と断言し、しかも「その間の金利をどうするのか」という問いに、「金利なしも考えている」と答えた。
 そのときには、榊原さんはじめ出演者は皆、それはない、めちゃくちゃだと大反対をした。
 亀井さんの下で副大臣をやっている大塚耕平氏も、もちろん反対だ。「専門家」としては賛成できない。
 しかし亀井さんは「いや、やるんだ」と一歩も引かない。「大塚耕平にはそんな権限はないんだ」とまで言い切った。
亀井大臣の本当の狙いは?
 私は、亀井さんは「最後の政治家」として振る舞おうとしているのだと思う。
 銀行は融資したお金を、5年、3年など一定期間経過すると回収に回る。早く返せ、と言う。
 そこでやり繰りに困って倒産する中小企業が多い。もちろん、亀井さんはこれを知っている。
 亀井さんは「3年間猶予する。中小企業の味方、弱い者の味方なのだ」と打ち出している。
 あんな怖い顔をしているが、亀井さんは実はフェアな男だ。しかもハト派であって、死刑廃止論者でもある。だから「弱い者の味方」というイメージは、実は亀井さんに合っている。
 だが、実際に3年間返済を延ばせば、銀行は大変だ。さらに3年間無利息なんてことになれば、銀行は倒産してしまう。
 だが実は、亀井さんはそういうことを百も承知で言っている、と私は思う。
 政治家というのは、建前と本音とのギャップを承知で、そこでどう泥をかぶっていくのかが問題だ。
 だが今の民主党は専門家集団なので、それを考えていない。
 そして政治家とは、「夢を売る」ものだ。「筋を通す」のが専門家集団だ。
 そういう意味では、中小企業は困り、倒産が増え、大不況が続いている中で、世の中に夢を売りたい。中小企業を救うのだ、という夢を売って、それをどこまでがんばり通すか。
 亀井さん自身も、「平成の徳政令」が実現するとは考えていないだろう。
 さあ、亀井さんはどこまでがんばるか。
 実は、「サンデー・プロジェクト」で榊原さんはじめ全出演者から大反対された亀井さんだが、そのとき。視聴者からの電話が殺到した。が「亀井さんがかわいそうだ」「亀井を守れ」と。圧倒的にこうした電話が多かった。
 これを亀井さんはちゃんと計算している。
 「亀井さん=弱きを助ける」のイメージを世の中に浸透させた。
もう一人いる「最後の政治家」
 また別の理由もあるはずだ。
 「平成の徳政令」は、実は国民新党のマニフェストに入っていた。が、誰も見なかった。問題にもしていなかった。それほど目立たなかった。
 しかも、三党連立にあって、圧倒的な数を誇る民主党に比べ国民新党はモノの数ではない。
 だから、民主党という大政権に危うくもぶら下がっている国民新党の存在を天下に認知させる。
 認知させることで来年の参院選で議席を増やしたい。そういう狙いもあるだろう。
 ということで、亀井さんは今残っている数少ない「政治家」の一人だ。
 さて、数少ないと言ったが、もう一人いる。それはだれか? 小沢一郎さんだ。
 私が思うに、今、小沢さんが最大の目的としているのは、自民党の分裂だろう。小沢さんは、自民党を分裂させるためには、民主党の分裂も厭わないはずだ。
 これが小沢さんが、小沢さんたるゆえんだ。彼も数少ない「政治家」の一人なのだ。

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