東アジア共同体に警鐘

/ 9月 15, 2009/ トピックス/ 0 comments

李登輝元台湾総統が来日講演を行ったなかで、鳩山代表の東アジア共同体にも警鐘を鳴らしている。

チャンネル桜 1/4【李登輝元総統】東京滞在編・講演及び記者会見[H21/9/14]

欧州共同体は、政治・経済・言語・文化など同等の国同士だから可能だが、東アジアは政治経済などバラバラで日本と近い国家といえば中華民国(台湾)と韓国だけであるから、そこから徐々に共同してゆくことが先決である。中共とはまだまだ勇み足な議論はできる段階ではないといっています。政治形態が異なる中共を中心にしようとすると、中共に巻き込まれる危険性があることを心配しています。また、台湾が中共に対して日本に助けてほしいからではなくて、台湾は独立した国家であり中共の一部ではないし、中共の考えを意識することではなく、日本も台湾を友人として台湾も日本を友人としてそこからまず大切にしないといけないのだといっています。

今月下旬に米ニューヨークで開かれる鳩山新首相と胡錦濤・中国国家主席の日中首脳会談で、両国が協力して「東アジア共同体」の検討を進めていくことで一致する見通しとなった。

共同体構想は民主党の政権公約(マニフェスト)に盛りこまれているが、日中主導の枠組み作りに米国などから懸念が示される可能性もある。
日中関係筋によると、中国側も同構想に理解を示しているといい、胡主席は前向きの考えを表明すると見られる。

 東アジア共同体は、通商や金融、エネルギー、環境、災害救援、感染症対策といった幅広い分野で協力する域内体制の構築を目指すもの。鳩山氏は月刊誌「Voice」9月号に寄稿した論文で、東アジア共同体について、「東アジア地域をわが国の基本的な生活空間ととらえ、経済協力と安全保障の枠組みをつくる努力を続けなくてはならない」と主張している。
(2009年9月15日03時08分 読売新聞)

鳩山新総理は一般人とはかけ離れた御殿で育った人である。だから日常雑用にとらわれず大きな考え方ができるといえるが、世間離れした危険性があることも注意を怠らないようにしておけねばならない。

とくに民主党か鳩山氏・小沢氏・岡田氏の考えか知らないが、国連主導とか、地域主権とか、共同体とか、軽々に使うことが本来の意味を理解していない危険な間違った使い方です。

英霊を国家の歴史的慣習で追悼しない国はない

しっかりした国益や国家観をもって靖国・国家追悼施設・外国人参政権付与などを考えなければなりません。日本が自国の歴史的慣習で決めることであり、無宗教な追悼施設など意味がありません。中韓に配慮することを優先してやることではないのです。

国連主導などを唱える国はどこにもない
国連主導とは、日本は主権国家ではなく連合国のいいなりになることです。
国際連盟では日本は常任理事国でしたが、国連は連合国連合で日本・ドイツ・イタリアを枢軸国としてみなして作られたもので非常任理事国です。

地域主権などという用法はない

地域主権などという用法はありません。主権とは憲法・法律・司法・外交などすべてが主体に行えるもの、つまりあくまでも一国を指します。主権は地域にありません。分権です。それはばらばらな国家とみなされます。

共同体の意味をはき違えるな

欧州共同体とは、現在は通貨・経済など国家の基本的部分を統一する政治的共同体であり、上記のような諸問題を協力するのであれば共同会議です。共同体という意味を混同して使うと危険です。
マスメディアは、大変重要な国家の基本のあり方が民主党は不明確であることを、なぜもっと追求しないのでしょうか。国益を考えているのでしょうか。

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