豊岡市立歴史博物館主催のとよおか市民学芸員養成講座応用編で、昨年から「候文に慣れる」「くずし字に慣れる」「古文書の整理方法」を学び、今月は同じシリーズで「古文書の解読」が2月27日から始まった。
「但州湯嶋道中
温泉効能の概略、城崎温泉の行き方・温泉繁盛の由来・五つの湯の紹介・付近の観光地がまとめられている。江戸時代後期、お伊勢参りをはじめ庶民はまだ御講での旅が広まったのであるが、これは観光ガイドブックのはしりとして面白い。今も昔も大して人々の文化度は変わりないばかりか、江戸期の文化度の高さは、同じ発音でも微妙に字を使い分ける仮名遣いが、現代のひらがなより豊かであったし、心や想像は豊かであったと思うのだ。
ちょうど数年前にネット検索で出会った「筑紫紀行」を再度養父神社や気多郡以外すべてを解読していた。同じ早稲田大学図書館蔵である。
難解なくずし字は解釈が間違っているかもしれないが、大きくは違ってはいないと思う。
それをさらに村々の当時の様子を克明に記したのが、以下の紀行文である。