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太田南古墳 (京丹後市弥栄町)

大田南古墳群は、京丹後市弥栄町字和田野に所在し、丹後半島を北流する竹野川の中流域左岸、京丹後市弥栄町と京丹後市峰山町との町境の丘陵上にあります。

古墳群は、2号墳とその南側に位置する4号墳、さらにその南に5号墳が位置し、2号墳の東側丘陵裾部に位置する6号墳の計三基の前期古墳を含んでいます。5号墳は、平成6年(1994年)3月に「青龍三年鏡」が出土し、当時は日本最古の魏鏡「卑称呼の鏡」が出土と騒がれました。この鏡は三角縁神獣鏡ではなく、中国にも多く存在する方格規矩四神鏡でした。しかも、青龍三年は西暦235年に当たり、卑弥呼が中国の魏に使者を遣わした西暦239年(238年説も有り)の4年前の年号です。


 

この鏡が丹後に出土したことで、邪馬台国以前に丹波にも強力な支配権を持った豪族が存在し、日本海をはさんで大陸・朝鮮半島と直接に交流していた可能性が十分に考えられるようになりました。また1997年に青龍三年鏡と大きさ、重さのものが大阪府高槻市の安満宮山(あまみややま)古墳で見つかりました。


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