趣味のかたわら40代後半から放送大学(京都C)在籍中です。歴史や政治、とくに近隣や京都の神社仏閣などを調べ、地域の成り立ちなどを研究するのが趣味です。
子供の頃から地理・歴史など社会科目は好きだった。姉がマンガや絵が好きで手塚治虫の火の鳥を持っていたので、「黎明編」「ヤマト編」などとても面白かった。しかし、中学の歴史や高校の日本史、まして世界史は暗記することで駆け足で終わり、一つも面白くないので嫌いであった。短い授業時間スケジュールに教科書で断片的に時々の事件や人物名を暗記することにのに終始して、日本や日本人の歴史を長いスパンで考えたり、ストーリーが伝わらないからである。鎌倉幕府成立は「1192つくろう鎌倉幕府」と憶えた。1192年(建久3年)に源頼朝が征夷大将軍に任官して始まったとされてきた。近年2006年頃から、頼朝の権力・統治機構はそれ以前から存続しているので実質的な成立は1192年より前の1185年とする新説が、マスメディアを中心に紹介され始めた。稲作は弥生時代から始まったと教えられたが、縄文時代から水田耕作が行われていたことが分かったり、朝鮮半島や中国大陸から稲作が伝わったのではなく、3000年前の縄文人は、九州あたりを出て朝鮮半島南部まで渡り、同じく稲作をしていた同じ民族であったことが明らかになってきた。教科書で知る縄文や弥生時代の人々は、はるかに高度な生活や技術を持っていたのである。
このように学校で教科書で習ったことが違っていたことが新しい資料の発見や発掘調査などにより違っていたり、説が覆っていることが多々ある。もちろん当時の歴史が間違いだったと避難するのではなく、新しい事実が解明されて、歴史は過去ではなく絶えず新しくなっていく。生きているのである。だから歴史は今を生きる我々のルーツを知る意味で本当は面白いのだ。
日本のかつて権威ある考古学者、歴史学者が記してきた頭の固い説をそのまま調べても、実際の発掘調査や検査方法の進歩による年代測定などで明らかになってくる歴史の事実を知っていることにならないし、歴史は生きものである。新しい発見や研究を知るのが楽しいから歴史は本当は面白いのである。