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【森田高】これでいいのか?国防の現状[桜H22/8/17]
森田高参議員は閣僚の誰一人として8月15日の靖國神社に姿を見せない中、与党国民新党政務調査会長として参拝に赴かれた矜持や、菅談話や外国人参政権に対する見解などにも触れていただきながら、政策に深く関わっているはずの国防に対する意識が薄く、危機的状況にある日本の現状について。
森田高ブログ
http://moritatakashi.sblo.jp/
8月15日 靖国参拝
8月に入り国会はありませんが、今月前半は次年度予算概算要求に向けて各省からヒアリングを続けています。7月27日の閣議決定において決まった10%シーリング+政策コンテストの枠組みという予算の作り方が裁量範囲の乏しい本予算に見合った方法論か否か疑義を持たざるを得ませんが、いずれにしても各省ともに8月末までには一定の具体的なビジョンを出さねばならない訳ですから、自分達も出来るだけ状況を把握しながら併走してゆかねばならないと思います。
そういう中で8月10日には日韓併合100年に向けた総理大臣談話が出されました。国民新党は本件に関して一切の事前相談も事後報告も受けておりませんので、自分の中でも表現し難い思いが錯綜しておりますが、両国の未来志向の関係構築なるものが、一方の側からの自虐的行動のみにより成されるとは思いません。また併合当時の国際的状況や価値観、該当地域の物理的・文化的・軍事的成熟度などが今日のそれとは圧倒的に異なっている事を度外視して、『両国の先人達』が下した状況判断を、その子孫達が一方的に間違いと断定する事は出来っこ無いと思う次第ですが、民主党政権のみならず、土下座外交そのものが目的化しているように見えてならない近年の我が国の外交姿勢には強い違和感を感じている所です。
時を同じくして今年の8月15日には閣僚誰一人、靖国参拝をされないという事も報じられました。前代未聞の事です。大東亜戦争そのものの評価は一人一人の国民、政治家の考えるものだと思いますが、戦争で散華された軍人、軍属、国民は国家の名の下に命を捧げられたわけですから、好きとか嫌いとかという次元ではなく、少なくとも国軍の最高指揮官である内閣総理大臣は、我が国における唯一の慰霊顕彰施設である靖国に行き、御霊の前に頭を垂れるべきである事は思想やイデオロギーをはるかに超越した『義務』ではないかと思う次第です。そういう基本的な事が疎かにされる中で、いざ鎌倉という事態に際して国家の為に国民がまとまってゆけるかと考えれば大変厳しいだろうと思わざるを得ません。また、この問題が昭和50年代以降、政治カードとして弄ばれている事が残念でなりません。
前置きが長くなりました。自分は今までの8月15日は地元の護国神社に参拝し、地元の戦没者追悼式に伺うのが通例でしたが、かかる状況を目の当たりにして、理屈では上手に言えませんが、小党とはいえ与党の政調会長として、政府の誰一人靖国に行かないと言っている今年だけは、8月15日に靖国に行って英霊に頭を垂れなければならないと思い、地元日程を勝手ながら全てキャンセルさせて頂きまして、午前に靖国神社の公式参拝をさせて頂きました。そしてお昼には日本武道館で行われた「全国戦没者追悼式」に党の代表として出席させて頂きまして、献花の機会も頂いた次第です。
自分は医療人ですから議員活動の軸足は社会保障政策であるはずで、党の政調会長としては党是である郵政改革に重点をおいて通常活動を行っておりますが、経済政策であれ、医療や郵政などの内政問題であれ、グローバル化が進んだ今日では国際社会の中での調整、もう少し判り易くいえば外圧・国益同士の衝突の中で舵取りが行われています。そのような状況下で日本サイズの国家が生きてゆくためには必要限度の国防機能が不可欠であり、それがなければ最低限の国益さえも主張し難いという事が80年代後半以降の我が国の国力の衰退の中で既に証明されていると思います。
このような事は自分のような若輩者が論評すべき事ではない、大袈裟なテーマの話ですが、自分のような若輩者が突っ張らねばならないほど国家としては危機的になってきているという事でもあり、三人の子供の親としてもこのような事態は残念でなりません。石原都知事が靖国で言われたように、日本はどのような国家として次世代に継承されるのか?、大変不安に思われる方々も多いと存じますが、これは紛れも無く自分達の世代の責任として考えねばなりません。
この所、移動中などの時間のある時には「古事記」と「相対性理論・宇宙論」に関する本を読んでいます。全く畑違いに見える両者ですが、根底の部分で共通する所が非常に多いように思えます。DNAが発見される2000年以上も前から国体の根幹として万世一系の皇室を確立した先人達の考え方の基礎は、本当に奥深い、最新の物理学と照合しても何ら遜色の無い着想かもしれません。
いずれにしても景気の減速も明らかになりました。去る4月に当時の菅直人財務大臣、野田佳彦財務副大臣に提出した補正予算案も、このような状況を当然に想定して書かせて頂いた訳ですが、昨年来の景気対策が息切れした今日、改めて補正予算の必要性も浮き彫りになってくる事でしょう。明日以降も予算関係のヒアリングを続けて、党としての見解も近いうちに出して行きたいと思います。
参考までに下記に4月7日当時のブログをリンクしておきます。
http://moritatakashi.sblo.jp/article/36941299.html
posted by morita at 21:51| Comment(5) | 日記
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