【感々学々】グローバル時代の日米関係[桜H22/2/26]
オリンピックのメダル獲得の不振とトヨタリコール問題と、何かと奮わない日本。アメリカが不況に陥りかつての豪腕さは見られなくなっているが、しかし相変わらずオリンピックの採点方法にしろ、世界相場にしてもアメリカが世界標準なのだ。絶えず世界の優位性を保持したい国。それがアメリカが譲れない譲らない強さとなり、歴史の浅いアメリカという国はそれで持っている国なのである。
さて、産経新聞の記事、「「恥を知れトヨタ!」女性証言は疑問だらけ
2010/02/27 01:11」には、やっぱりなと、納得するアメリカ気質を垣間見る思いがした。
トヨタがリコール対応が遅れたのか、ロビー活動が苦手な国民気質なのか、そもそも安全面でトヨタが制御システム、アクセル、ブレーキなどが問題があると認めるのも、弱気になっているのも、タカ派からハト派までいろいろな人種が入り乱れるアメリカ社会の特質にあるようだ。
以前にも書いたが、トヨタの問題は、行き着くところ日本人の常識は米英には通用しないということではないだろうか。
http://koujiyama.at.webry.info/201002/article_9.html
日本車の品質は本当に「世界一」なのだろうか?両角 岳彦氏のなかで、ピックアップする。
トヨタに限らず日本のメーカーが錯覚している。日本は世界の標準でないことだ。大量生産のクルマは世界一だが世界に誇れる「設計品質」のクルマを生み出したか?「製造品質」で世界一、しかし「設計品質」においては世界一になったとは言えないということなのだ。
ドイツ車のように無骨すぎるぐらいにクレームが介入する余地のない、石橋を叩いて渡るようなクルマづくりの哲学が日本メーカーに欠けていることであって、そもそも敵は日本のメーカーであり、そこに対応できないのであれば己ということになってしまうのである。
工業製品は、もともと人間が考え、作ったものであって、完全なものは存在しない。だからこそリコールという制度もあるのだし、どこに問題があるか、どうすれば対策ができるのかを明らかにすることが顧客と社会の信頼を得る方法である。この欧米社会の「常識」に沿った対応になっていないのだから。
さて、
昨夜チャンネル桜「西尾幹二 焚書」で戦前のアメリカについて聴いていて、いまアメリカで起きたトヨタリコール問題は、日本が戦争突入を回避できなかった歴史を紐解くことが必要であると改めて納得したので、チャンネル桜の動画を探してみたけどないので、西尾先生が「シアター・テレビジョン」に出ておられるのを知った。
『日本のダイナミズム』 #4アメリカはなぜ日本と戦ったのか
http://www.theatertv.co.jp/movie/2112から拾ってみる。
日本は敗戦によって反省、自省、自虐に向かう。
18・19世紀の産業革命は、安い労働力をアフリカなどに求めた。ドイツ・イタリアや日本は国内経済でうまくやろうとした。
しかし、アメリカとその他のヨーロッパであるイギリス、フランス、オランダは違う。
イギリス、オランダ、フランスの植民地支配、合理的な考え方は、日本は理解していたし、うまくやっていた。
しかし、20世紀のアメリカは理解を超えるものだった。世界中が振り回されたのだ。
アメリカのでたらめさ、非理性的な性格、衝動的欲求の強さ、思いつきで動く言動、道義や正義のきれい事をまぶす巧みな言動・精神に、世界中が振り回された。いまも同時不況で同じ事が起きている。
日本の政府や軍部が愚かだったのでなくて、米英のでたらめさにはめられたことを。
19世紀、東海岸に建国したアメリカは、西へ西へと拡張していき西海岸まで征服した。次はアラスカをロシアから強引にせしめ、アメリカ大陸のリーダーになったアメリカは、次は大平洋に進出したのだ…。
明治期ころ、フランスがハワイを植民地化していたが、そのころハワイ国王は日本に救援を求めていたが、日本はまだ国内が急務で対外的関係の余力をもつ段階ではなかった。アメリカは王国を軍事的に占領によって壊滅させた。次は東アジアだったのだ。
アメリカはハワイ周辺からグアムや、フィリピンをスペインから奪い植民地化した。次はヨーロッパの進出に遅れていた中国大陸だった。
日本は歴史書などで中国を知るイメージと、実際の中国を理解しないで、日本が大陸を良くしようとしたのだ。朝鮮併合、満州帝国建国もその一つだった。
清の重慶にに非公式に退役したという名目で軍人と航空機を移動させ、日本に目を向け、ABCD包囲網(米英中蘭による封鎖)で日本の資源のルートを封鎖した。戦争に向かうお膳立て(宣戦布告)をしたのはむしろアメリカなのだ。日本と同じく独立国のタイ王国もフランスの侵略から、日本が戦争に突入した後、フランスと戦う。大東亜共栄圏によってアジアの植民地解放をめざした。
日本も戦争へ突入したのは間違いであったけれども、運の悪さもあったし避けられなかったものがあったことも事実であるようだ。
アメリカのでたらめさに、対抗するには少なくともドイツのやり方を学ぶことだと思う。文句が言えないくらいに製品に絶対の哲学を持つこと、しかしドイツではない日本でなければ、真似に過ぎない。少なくともソニーやホンダは、日本人の強みを発揮していたのだ。
最大の保険は、日本の領土は日本人が守ること。憲法を改正すること。アメリカと中国・韓国の国柄はそれとして、日本は日本として同じ過ちを犯さないためにはいま何をすべきなのか。少なくとも鳩山・小沢ではないし、あんな連中に任せられない。そんなに悠長な時間はもうないことは、みな気づいている。あとから反省しても後悔しても、人のせいにしても何も始まらない。国民が真剣に考えることで変えなくてはならない、自分は何ができるかとあせりすら感じるのである。
そしてつけ加えることは、ルーズベルトは民主党の大統領であり、日本との開戦を共和党は反対していた。いまオバマも民主党である。公聴会で立った議院は一人は共和党だっが、残りは全米自動車労組支持の民主党だ。トヨタは職員の意志で組合に加盟していない。しかし、トヨタはアメリカの企業でもある。アメリカでも民主党は国益を軽視している。本質は中間選挙に向けて、票田ほしさのそれだけだ。
【ゴー宣 チェリ*ブロ】自称保守の「イモ・はだし論」[桜H22/2/26]
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