宇宙人・・異邦人 久保田早紀
田原総一朗の政財界「ここだけの話」
矛盾が噴出する民主党になぜ高い支持率?
日経BP 2009年11月26日
民主党が政権を取って2カ月。不慣れなせいもあるだろうが、ひと言で表せばガタガタだ。
矛盾がたくさん噴出している。
だが、なぜ支持率が落ちないのか。
例えば11月24日付の産経新聞の調査でも支持率は上がっている。
産経新聞は最も民主党に対して批判的な新聞だ。この産経でさえ前回よりもなぜか支持率が上がり、他紙もすべて60%台を維持している。
今年11月、12月は耐えられるかもしれない。が、来年1月から春にかけて間違いなく二番底がやってくる。
その理由は、こうだ。
今度の大不況の震源地はアメリカだ。しかし、そのアメリカをはじめヨーロッパ、アジアの株価に比べて、東証株価指数(TOPIX)は主要先進国の中でも最低のパフォーマンスだ。完全に世界から置いてきぼりにされているわけだ。
高度成長期、経済潜在成長率は4%ほどあった。バブルが弾けてどんどん下がり、小泉内閣が誕生した頃は1%まで落ちていた。だが小泉内閣では2%まで上がった。だから私は、小泉内閣は成功したと思っている。
去年、アメリカでリーマンショックがあり、金融大パニックが起き、続いて実体経済が大不況となったが、日本ではこの春までに経済潜在成長率がまた1%に下がってしまった。
それがただ今現在、1%以下という非常に低い数字に落ち込むようだ。つまり経済力が大変、弱まっているのだ。
これを経済界は、ものすごく深刻に捉えている。
にもかかわらず、民主党の支持率は下がらない。
これは何だ。
私は、最大の理由は「事業仕分け」だと思う。
事業仕分けというのは、実はデフレ政策だ。しかし、事業を減らす、つまり国が社会に流す金を減らすわけなので、デフレをあおり立てる、不況をあおる政策と言える。
だが、これが国民の支持率を上げていると言っていい。
なぜか。国民が一番求めているのが「透明な政治」だからだ。
自民党はあまりにも不透明な政治をやり過ぎた。つまり政策決定のプロセスが不透明であり過ぎた。
これに対し、事業仕分けはまさに政策決定のプロセスをすべてオープンにしている。
事業仕分けを始めた当初、たとえば「蓮舫議員が威張り過ぎている、厳しすぎる」「たった50分で決められるわけがないじゃないか」と、いろいろな批判が出ていた。
特にワイドショーがこてんぱんに批判していた。
ところが、日がたつにつれ、どのワイドショーもこれを前向きに報道するようになった。「政策決定プロセスをオープンにしている。自民党にはできなかったことだ」と。
皮肉なことに、この事業仕分けは日本の予算や経済にはほとんど影響しない。
国民に対するパフォーマンスにしか過ぎない。
しかし、経済に影響がないとはいえ、このパフォーマンスは大成功で、国民が非常に関心を寄せている。
この事業仕分けこそ、小泉さんの「郵政民営化」に匹敵するパフォーマンスではないか。
あの時も、郵政民営化が良いか悪いかわからないまま国民がそれに乗ってしまい、自民党が大勝した。郵政民営化は今、民主党政権になってまた国有化路線に近づこうとしているが……。
事業仕分けは国民に非常にわかりやすい。
これを、テレビ含めていろいろなメディアでオープンにした。その効果が大きい。
その効果が大きくて、民主党支持率は下がらず、上がる方向にある。
ところが、民主党に経済政策、景気対策はほとんどないと言っていい。そのため、このままでは来年は不況だ。
にもかかわらず国民は変わらず支持している。
こういう現象が今、起きている。
いったい、これをどのようにとらえればよいのだろうか。
民間人が事業に参考意見を述べるのはいいが、それなら経済諮問委員会があった。本来は仕分けをするのが国会議員の仕事である。これまで官僚に任せてきたのがおかしい。
自民党よりはスピーディだが、今年もあと残り1カ月となった。
このようなことばかりに構っていられるほど日本は余裕がないはずである。
閣僚は経済、財政、基地問題など意見がバラバラだ。
閣僚もまとめられないのに国の舵取りができるはずがない。
政治家は誰も顔が嫌いだ。福田、麻生元首相も大した顔つきではないが、まだ分かりやすかった。鳩山由紀夫氏は、マンネリした政界に対して、掃きだめの鶴で一見ダーティな印象が全くないから異色に見えるが、昔からは主体性のなさがもっと嫌いだった。
親の資産のみで活動できるなら他人から政治献金はいらないのに、献金ゼロなら格好が悪いから秘書が名義を偽装してまで献金に仕立てたといった。なぜいらないのなら、わざわざ偽装献金をつくる必要性があるのかが一般には理解できないのだ。だれもがやっているから自分だけないのがおかしいと思ったのか?親が政治家だから志しもなく政治家になったのか。金持ちの息子が親のすねをかじって乳離れせずに道楽で政治ごっこをやっているようなものだ。野党時代に批判してきた世襲議員だが、自分こそ、最も資産があり、名家で、三代世襲で、旧体質の権化そのものである。
相手の目を見ずにどこを見ているのか分からない目つき、「ハッっ」と息がもれる小馬鹿にしたような話し方、この人ほど朝令暮改の議員も少ない。
小沢失脚で幹事長から代表になったのはまだ今年の6月だ。もって今年いっぱいか、せめて来年2月までだろうと語っていたが、12月説浮上を書いた。
しかし、次は菅か・・・。また、詭弁によって無駄な時間を費やすことのなるだろう。
鳩山氏は総理を辞任後は政界を引退すると語っている。いくら朝令暮改が取り柄でもこれは本当だろう。
まともな民主と自民の議員が結集して政党などどうでもいいから、チームを組んで、まず刷新すべきは政策よりも、金のかからない政党と選挙、国会議員の数だ。
まず第一にこの国の政治に非効率で無駄なのは、小沢・鳩山・菅・岡田、そして自民党の旧議院、日教組と旧社会党と社民、共産党だろう。江本氏が「ベンチがアホやから野球ができへん!」と言って引退した。
昔の名前で出ている限り政党が変わろうと、まともな政治ができない。
年末だし、バルサンでも焚いて議事堂からゴキブリを駆除しよう!
まずは自主憲法とシンプル・イズ・ベストな政治を目指すチームバチスタ?そして第四の権力マスメディアだ。
シブがき隊 NAI・NAI16
ないないない~友じゃない~!愛じゃない~!
国会が危ない~!
じたばたするなヨ!バルサン焚くぞ~!
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