サブタイトルは2001~2009小泉 そして 小沢 “民意”をめぐる攻防
NHKのサイトの締めに
「日本政治16年を証言で綴るシリーズ最終回。
55年体制終焉(えん)後の16年とは何だったのか。今回の政権交代とは何なのか。
小選挙区制で変質した永田町政治の攻防とは――。」
とある。
まあ、第3回は現在に近いこともあって憶えている。
村山政権で与党に復帰した自民党は、橋本龍太郎の任期で政権与党に返り咲き。
小渕、森と続き、小泉純一郎が総裁に。
保守だった自民が民主党のスローガンだった構造改革をかかげ、民由合同。小沢は思想を捨て大同についたということがキーワードか。政権交代は数だ。寄り合い所帯となった新自由主義を掲げた自由党やさきがけ・旧社会党の民主党のカラーがわからなくなったこと。
小泉元首相によって、公共工事の見直し、医療年金改革、支持基盤であった組織が離れた。逆に民主党は「国民の生活が第一」を公約にした。保守の自民党は改革に、本来改革を掲げていた民主党は生活第一の政策に逆転した。
さらに小泉自民党は、郵政民営化による党内の混乱、反対派は自民党公認をはずすという強健な選挙による小泉劇場といわれるポピュリズムで国民の支持をつかみ自民党は大勝し、民主党は議員を大幅に減らし、危機感が募った。
大きな支持団体をなくした自民党は、安倍、福田と小泉改革路線を継承したが、短命に終わり麻生はやや行きすぎた市場原理主義を反省したが、世論は厳しく支持が上がらなかった。
逆手にとった小沢は、どぶ板選挙は自民党田中角栄のオハコで、農村を味方につけ旧来の団体を支持を強めた。.
番組の最後に3人のゲストのコメントがまだ救いだった。結局民主党は政策を掲げるが、小泉政権も同じ事で国家の指標が示されていない。その政策がなぜ必要かの説明が足りないという結論だ。
しかし、これでいいのかニッポンなのである。
ドラマのように持ち上げ演出するのはスペシャルの常套手段だし、最後のタイトルバックはJAPANデビューや戦争のスペシャルを連想するあざとい手法でチャンネルを替えた。番組は小沢・小泉に焦点を当ててつくられているが、だからどうなんだ?自民党も民主党も国家を導くような政治ではなく、感動するものではないし茶番劇だったという国民の冷めた目は変わらないだろう。
【断舌一歩手前】民主党の支持率とテレビの影響力[桜H21/11/3]
まだネットや一部だが、草の根で国民が声を上げ、国民のための国民による国民のための本当の政治に目覚め始めている起きつつある。古くさい政治屋の権力争いこそ求められているのではないか。
小沢氏の目、隅々まで…「息が詰まりそう」の声も
鳩山政権内で権限を強めている民主党の小沢幹事長が、超党派の議員で構成される議員連盟の活動にも民主党幹事長室の関与を強める方針を打ち出した。
新たな権限集中策とも受け止められ、「息が詰まりそうだ」という声も漏れている。
◆管理◆ 議連への関与強化の方針が示されたのは10月26日のことだった。
小沢氏は副幹事長らを集めた会議で「国際親善などの議連の会長を野党が務めても、先方は困るだろう」と語った。出席者は「会長ポストを取ってこいという指令だと受け止めた。自民党が渋るなら、新しい議連を作れということだろう」と打ち明ける。実際、小沢氏は各種議連のリストアップを周辺に指示し、今後は会長交代や議連新設時に報告を求める構えだ。
民主党幹事長室の権限は日増しに強まっている。2日には地方自治体など各方面からの陳情の窓口を幹事長室に一元化することも正式に決めたところだ。
陳情改革の狙いについて小沢氏は10月29日夜、首相官邸近くのそば屋で幹事長室のメンバーらに「政務三役が仕事に集中できるよう党が支えないといけない」と説明している。閣僚、副大臣、政務官が陳情対応に忙殺されず、「自民党政権のように、族議員と官僚の間で不透明な政策調整が行われなくなる」というわけだ。地方組織の頭越しに族議員に陳情できなければ、組織や議員の地元での発言力強化にもつながる。小沢氏に近い議員は「政務三役の代理のつもりで陳情を受けてほしい。単なる『陳情取り次ぎ屋』になるな」と小沢氏から助言された。
ただ、副幹事長それぞれがどれだけ裁量権を持てるかとなると、疑問の声も出ている。小沢氏の「管理」が厳しいからだ。
例えば、小沢氏は副幹事長らに「国会の会期中は国会内の幹事長室にたむろしろ」と指示した。情報交換を密にする狙いだが、幹事長室に置かれた副幹事長らの連絡用ノートが「立ち寄った証拠に名前だけ書く人もいて、内容より書くことに意味がある『交換日記』と呼ばれている」(関係者)というほど、空気は重い。
◆理念◆ 小沢氏への集権は政府・与党一元化でもたらされている面がある。政策立案は政府に一元化するといいながら、実際の意思決定は小沢氏の意向を無視して進められないのが実態で、国会改革、陳情改革などによって、その状況が名実ともに堅固になっている。
政府・与党一元化について、小沢氏は2日の記者会見で「諸君も、今までのパターンになじんできたから頭の転換ができていないんだ。(与党の)政調と政府という使い分けの頭が抜けきらないんだよ。しょせん、役人の手のひらじゃない」と語った。自民党政権が与党の立場と政府の立場を都合よく使い分けたことが、結局は官僚主導の政治をもたらしたとの考え方だ。
そうした政策決定の透明化という理念そのものに反対する声はない。
それでも、党内には「小沢氏の意向と言えば、何でも通る雰囲気がある」(中堅)との不満がくすぶる。先の衆院選で初当選した新人は「周辺の議員が小沢さんを神格化された存在に仕立て上げようとしている。1年生の気持ちは離れ始めている」と漏らす。
過去にも、政党内に同様の空気が広がったことはある。2005年衆院選で与党が衆院の3分の2超を占める大勝をもたらした小泉首相(当時)のもと、自民党では「自由な議論がしにくくなった」と言われた。小泉氏に対する過度の配慮のためだ。07年参院選で民主党が参院第1党になった時は、代表として選挙を仕切った小沢氏の威光が強まり、約1年後の代表選で、小沢氏の政治手法に疑問を呈していた野田佳彦財務副大臣らも出馬を見送り、小沢氏が無投票3選した。
選挙の大勝を背景に権限集中が進むことはしばしばあるが、民主党内には「衆院選で支持されたのは民主党で、小沢氏ではない」と、小沢氏の独走をけん制する声も出ている。
(2009年11月4日05時40分 読売新聞)
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衝撃の内部告発
数日前に、「青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ」の記事で、
NHKの元職員による内部告発の動画があった。