1/2【伊藤哲夫】「保守再生」のこれからを読み解く[桜H21/10/13]
2/2【伊藤哲夫】「保守再生」のこれからを読み解く[桜H21/10/13]
キャスター:三輪和雄・佐波優子
【「保守再生」のこれからを読み解く - 伊藤哲夫氏に聞く】
先の総選挙に向け、民主党政権が孕む危険性について度重なる警告を発しておられた日本政策研究センター代表の伊藤哲夫氏をお迎えし、自民党大敗にも象徴される保守瓦解の状態からどのように再生を目指していくべきなのか、ご見解を伺います。(チャンネル桜)
脱官僚以外は何もしないでくれた方がいい
鳩山民主党政権が誕生したことで期待されるのは官僚依存から政治主導への大転換だ。外交・安全保障に触れないならば、むしろ社会主義的な限られた政治家判断による拙速な外交は国益を誤る恐れがある。マニフェストを実行することが第一だとして政府主導で拙速に進めることはおかしいし、マニフェストにない東アジア共同体や外国人地方参政権、夫婦別姓、人権擁護法案など憲法違反に当たるような重要法案ならなおさら進めるべき道理はない。
脱官僚は鳩山民主党政権が何も初めてではない。これまでの自民党の利権構造と官僚依存体質が限界に達していたのは、宮沢内閣から細川政権誕生時代に始まっていたのだろう。そして村山政権が誕生し、橋本内閣から構造改革は始まっている。小泉政権で官僚主導の予算編成を改めるために政府主導の経済財政諮問会議も設置している。
アメリカの二大政党でも自由と民主主義がバランスのよい政治が一番いいのだけど、その舵取りは難しくどちらかに偏れば振り子のように反動として政権交代が起きる。これまでの自民党の流れでは思い切った改革はできないから政権交代は必要だっただろう。しかし、国家ビジョンといった国家戦略が見当たらないのは村山政権と似ており、脱官僚など制度改革以外は何もしないでくれた方がい。
民主党支持者以外に保守支持者が多いのも確かで心強い。次のステップは日本が根本から新しいビジョンを示す政治家が結集し、政権を担うことに期待が持てる。そのために戦後の自虐史観で教育された世代から、正しい時代認識を持った日本が大好きな世代への政治交代だ。すべては自然・必然・必要・ベストな方向に向かうものである。
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