アメノヒボコ

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00 はじめに『但馬国司文書 但馬故事記』

「国司文書・但馬故事記・別記」の訳註書「古事大観録」「但馬神社系譜伝」「但馬郷名記抄」「世継記・秘鍵抄ほか」コピーを同じく但馬史や神社に興味を持たれている知人からいただいた。 郷土但馬の成り立ち、神社の由来・縁起を知る手がかりとして、桜井勉『校捕但馬考』などから拾っていたが、どうしても『但馬故事記-但馬国司文書』が読みたくなった。但馬文教府にあると聞いたので行ってみると、閉館していたので、豊岡市図 […]

第5章 1.丹後・但馬はヤマト建国の隠されたキーマン

なぜ、アメノヒボコは突如、但馬に登場するのか? 国史である『記紀』や公式に天皇に献上させた『播磨国風土記』など、ヒボコと但馬が記されているのは、日本建国にとって、何か外せない重要な事実が秘められているからに他ならない。それを裏付けるものと思われるひとつが、但馬の式内社の異常な多さと軍団整備である。式内社とは、延喜式神名帳に記載された神社で、延喜式内社、または単に式内社、式社という。古代律令制におけ […]

第4章 3.半島南部は倭人のクニ

まず、数少ない貴重な史料である『但馬故事記』第五巻・出石郡故事記に登場する天日槍命が出石で帰化したのは、人皇6代孝安天皇の五十三年(推定年代:長浜浩明氏の算定で孝安天皇在位期間は西暦60-110年)と記されている。 孝安天皇は、『古事記』・『日本書紀』において系譜(帝紀)は存在するが、その事績(旧辞)が記されない「欠史八代」の第2代綏靖天皇から第9代開化天皇までの8人の天皇のひとりではあるが、倭国 […]

天日槍と糸井の阿流知命神社は無関係

式内糸井神社(奈良県磯城郡川西町結崎) 神社に関心を持ち始めて、分からないのが、糸井郷(今の朝来市和田山町糸井地区)である。 糸井造と池田古墳長持型石棺の主 (宿南保氏『但馬史研究』第31号 平成20年3月)での内容である。 歴史は史実の新発見において語るべきもの さて、本稿の「【考察】糸井造と池田古墳長持型石棺の主」で宿南氏は、 まず、糸井という地名についての疑問点である。糸井とは、一般的に結崎 […]

第3章 1.まず矛と槍の違いを知ろう

本題に入る前に、まず初歩的な矛ほこと槍やりの違いを知っておきたい。 『古事記』では「天之日矛」、『日本書紀』では「天日槍」、他文献では「日桙」と記されている場合もあるが、どれも読み方は「アメノヒボコ」である。最初に断っておくが、よく古代の人名地名や特に神様の名前(神号)などは、漢字で書くと記紀等に様々な表示があり、記紀や他文献でヒボコにどの漢字が用いられていたとしてもどれが正解というものでもない。 […]

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