日本という主語のある自主憲法を

Kojiyama/ 7月 26, 2013/ オピニオン/ 0 comments

ジェームス・E・アワー 日韓の間の「真実の話」をしよう
ヴァンダービルト大学 日米研究協力センター所長
産経 2013.7.26 03:20

http://sankei.jp.msn.com/world/news/130726/kor13072603210001-n1.htm

1998年に日本の小渕恵三首相と韓国の金大中大統領(いずれも当時)が、過去の問題に終止符を打って前に進むという合意をして共同声明を発表したときとは、彼らの意見が明らかに様変わりしたのはなぜかと問うた。

 会った韓国人たちの大半が、自分たちの姿勢は98年から変わってはいないと主張し、そうではなくて、現在の自分たちの態度は、慰安婦問題や安倍政権の高官たちによる靖国神社参拝、そして竹島に対する日本の立場といった、歴史問題に対する日本人の無神経さのせいなのだ、と答えた。

(中略)

日本政府高官たちが靖国神社に参拝することに関しては、日本の指導者たちは、一部が神社にその名を列せられているA級戦犯をたたえるために行くのではなく、ましてや、日本として他の国々に謝罪した行為をたたえるために行くのではない、と私は言った。それよりも、中国政府がするような外国からの些細(ささい)な国内批判さえ忌み嫌う国が、国家に尽くして死んだ日本の兵士たちに敬意を表す神社に日本の政治家が参拝するのを批判することは大いなる矛盾のように思う、と私は話した。

≪靖国とアーリントンは同じ≫

 米バージニア州にあるアーリントン国立墓地は、米大統領や、日本や韓国を含む多くの外国の指導者たちが訪れる。埋葬されている兵士の中には南北戦争中、奴隷制を支持する南部のために戦った者がいるにもかかわらず、である。今日、先進的な世界の大方で奴隷制は容認されていないが、それを信奉した南軍の兵士たちは墓地から排除しなければならない、と要求する者は誰もいない。

韓国人と話し合って最も厄介な問題は竹島だった。私は、日本に有利な法的根拠ゆえ竹島に関する日本の見解は変わりそうにないとしつつ、日本が竹島から韓国兵を駆逐すべく自衛隊を派遣することは決してないと思えるのになぜ、韓国はこの問題について心配するのをやめないのかと聞いた。返ってきた唯一の答えが、竹島が間違いなく韓国に帰属することに日本人は同意すべきだと韓国人は考える、というものだった。

(中略)

≪日清、日露の韓国への貢献≫

 韓国の姿勢を改善するために何ができるだろう。韓国の姿勢を改善するために何ができるだろう。生まれたソウルに住んでいて、ヴァンダービルト大を卒業して以来20年以上、ソウルで働いている私の教え子の1人が、日本人は韓国人が劣等感を克服するまで忍耐しなければならないだろうと話した。残念ながら、それは当たっているのかもしれないが、朴大統領は安倍晋三首相と折り合いをつけることができるだろう、と私は期待する。

これは日本人が決して口にしないことだが、日本が清国と戦って1895年に同国を打ち負かし、ロシアと戦争して1905年に同国を破ったのは同じ理由からだったということは、韓国人にとって一考に値するだろう、と私は思うのだ。日本は反韓国ではなかったが、韓国が清国に支配されることを、あるいはロシアに支配されることを恐れたのである。

 もし清国が最初の戦争に勝っていたら、韓国は現在、中国の植民地になっているかもしれないし、もしロシアが次の戦争に勝っていたら、韓国はロシアの植民地になっているかもしれない。日本の勝利はとどのつまり、韓国を自由市場経済の民主主義国という今日の地位へ導いたのである。

中韓の歴史認識問題を正しく理解させることは、容易なことではないと思いますが、70年経てどんどん乖離していった経過は、河野談話、村山談話にあるように、とにかく謝って済まそうという戦後日本の事なかれ主義が増幅させた事が起因している気がします。

事実は黙っていれば消えてゆき、嘘も百回言えば本当になってしまうのが外交手段。朴大統領が事あるごとに「日本は正しい歴史認識を」というのは、曲がりなりにも国の大統領と立つ人物なら、事実を知っていてあえてそう言わねば世論が持たないからなのか、と察する反面、本当に知らないのではないかと思うようになった。中国人や韓国人学者がテレビで謙虚に意見を聞こうとせず一方的に竹島は韓国のものと捲し立てる態度に腹立たしい思いをするのは、多くの日本人ではないでしょうか。客観的に相手の意見を聞き入れようとしないから恥ずかしくもなく主張できるのが支那・朝鮮の気質であるようだ。

ではなぜ、日本は強く言えないのか、風見鶏のように周辺国の顔色を気にするようなってしまったのか。つまるところ、戦後の占領憲法により、独立国家ではなくなり、日本という主語がないことに行き着く。外交と安全保障は一対である。とくに日本周辺はそういった軍事力を傘にしている国だ。右手にピストル、左手に対話がなければ周辺国は何を言っても手を出さないと舐めていく。
竹島・慰安婦・尖閣へ支那・朝鮮半島が強硬に出れば出るほど、国内の憲法9条護憲とか話しあえば分かると戦後左翼を弱めることになっている。
日本を弱体化させるために暫定的に米国が押し付けた占領憲法を、70年も後生大事に守ろうとすることこそ、日本という主語を捨てて思考停止してしまい、日本の国力を弱める内なる敵なのだ。

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