春来峠から湯村温泉の式内社

Kojiyama/ 7月 12, 2011/ 神社めぐり/ 0 comments


式内社 面沼神社 新温泉町竹田
旧八太郷社
二方郡総社だった古社
面沼は「めぬま神社」だが延喜式神名帳には「面沼メヌ」とふってある。

御祭神 倉稻魂命 美尼布命 天穗日命
配祀 保食命 稚産靈命
合祀 天神地祇 伊弉諾命 伊弉册命 素盞嗚

国道9号と岸田川を浜坂へ行く県道47号線交差点北。車で行くには旧道へ。

玄松子さんによれば、
鎮座地の字は、米持(めじ)といい、
当社の鎮座する山麓の丘は面治山と呼ばれており、米持大明神とも、面治(めじ)大明神とも称していた。
しかしながら、延喜式に「面沼」と誤記された結果明治三年六月に、面沼神社と改称したらしい。


雪深い温泉町の拝殿・本殿は老朽化が激しいこともあるのだろう。覆屋で包まれているのが特徴。


八幡神社 新温泉町湯
全但バス湯村営業所の道を挟んだ反対側。井筒屋さんの前といった方が分かりやすいかも。


拝殿

国道9号を鳥取方面へゆく。大きな峠が数カ所あるが、なかでも春来峠は最大の難所のひとつで、昭和50年12月にバイパストンネル(春来トンネル:全長1,696m)ができるまでは、村岡町和田から丸味・春来峠を越えて湯村温泉に通じる山陰と山陰と山陽・京阪神をつなぐ国道9号の峠として、日に4000台の車が越えたと言われる兵庫県を代表する峠の一つだった。子ども時代にバスに乗ってこの峠を越え標高さのあるくねくねとカーブの続く坂道を通った記憶があるが、何十年ぶりに今回は新温泉町歌長(湯谷)から春来の神社を訪ねるために通ってみた。国道だった二車線道路は現在は兵庫県道561号湯谷和田線となっている。

柤岡へつながる道が県道上にほぼ平行に走る。車ではそば屋さん「てっぺん」のあるところから入る。県道入口から「てっぺん」という案内板があちこちにあるので目印になる。


町営春来バス停と春来集落の中心部


五社大明神(春木神社)

春来小学校脇に参道があった。春来小学校は平成22年閉校。
さて、春木神社という名称はなくなり、「五社大明神」と呼ばれていてる。ここではないかと思ったが、年の為に畑仕事から帰りのような通りかかった地元のご老人に聞いたところ、春来の神社はここだけで、子どもの頃から五社大明神と呼んでいたといわれた。
五社とは祭神 天照皇大神、伊弉諾命、伊弉册命、大己貴命、少彦名命のことである。一説に「波比岐命、天穂日命」との説がある。


参道

五社大明神は、春来地区の柤岡へつながる道から石段が続く最高部に鎮座する。


社殿 日中は明るいが境内は木々に囲まれてうす暗い。でどうしても逆光になってしまう。


湯村温泉の中心部を流れ岸田川に合流する春来川は、この春来字湯谷を発する。春来から尾根伝いに柤岡(けびおか)へ、また村岡側の隣の丸味から柤岡へ道(県道265)がつながる。照来(てらぎ)は照来小学校や郵便局などがあり高原地帯で集落も多く、太古は山陰道ではなかったかと思われる。春来神社以外に式内社はないので照来地区の信仰も集めていたのであろう。


春来峠頂上付近 標高:431m

子ども時代に観光バスに乗ってこの峠を越えた記憶はこの辺りだと思う。くねくねと狭いカーブを幾重にも登っていくのが、すごく印象に残っている。


丸味集落の下から村岡方面

和田線は右にカーブしているが、長楽寺・但馬大仏への新しい立派な橋がかかっている方から帰る。ここから先は大仏が完成した時に来たことがある。


長楽寺 但馬大仏

神社の詳細は、「丹国拾遺集」にまとめることにする。

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