自社HPをリニューアルしながら、カリフォルニア紀行で思い出したこと

/ 11月 21, 2010/ オピニオン/ 1 comments

ここ十数年、酒屋業界も規制緩和によって壊滅状態にあるといっても同業の方なら異論はないでしょう。
またIT革命のもといろいろ体験しました。某著名ネット通販など率先して走ってきました。この伝統業界の時代の先端に少なからず寄与した方だと思います。
しかし疲弊し体調を崩し入院したりしたのですが、バブルから新しい時代の価値観を知ったように思います。50代を過ぎ自分が何を日本に貢献できるか。歴史研究や放送大学、チャンネル桜やブログ、ツイッターに傾注しておりました。戦後政治がおかしいということなのです。
スーパーや郊外店ができれば便利です。商店や町内の煩わしさも感じません。しかし、商工会や消防団や町内役員を経験し、やはり違うなと感じます。
幸い十年前までには短期間にアジアの香港、台北、上海、ソウルや欧米を尋ねる機会を得ました。感じたことは日本ほど恵まれた国なのに文化を疎かにしている国はないということです。余りにも贅沢な怠慢ではないでしょうか。また、余りにもわが国は地域コミュニティをないがしろにしています。
カリフォルニア・ナパのワイン産地に行った時、オークビルという日本でいえば大した規模ではないですが商店街のはずれにチェーンの大きなスーパーがあり覗きました。これはアメリカでもだめです。これは日本の商店街と同じだと。アメリカは大したことないと思ったのは、そこにあるのはカリフォルニア・ナパのだだ起伏のない平坦な盆地と、まっすぐなワイン畑を走るローカル観光列車とワイナリー見物ぐらいしかないカリフォルニアの歴史の浅さです。このようなものしかないのに、ロバートモンダビやカリフォルニアワインがなければナパ・ソノマは何もありません。しかもその丘陵地がサンフランシスコ富裕層の別荘地なんです。どうってことないと思う場所に豪邸があちこちに建っていました。
ヨーロッパは歴史遺産や文化を守り美しいワイン畑や町並みには羨ましいとあこがれます。しかし、わずかな欧米渡航99~2000の印象ですが、アメリカより学ぶより、ドイツ、フランス、イタリアなど文化先進国ではないでしょうか。また政治面ではイギリスでしょう。欧州も日本も腐っても鯛なら、日本は誇りをやれば何も卑下するほどではない。少なくても十年前ではジャポネには親近感を感じました。
日本酒業界は売上げ低迷で大変です。しかし、明治の造り酒屋こそ、近代日本国家の原動力として明治を支えたのです。ワイン以前に灘・伏見が国を動かすほど莫大な富を有していたことは知ってほしいのです。関西や西日本の鉄道や、銀行、学校などを整備したのは造り酒屋なのです。今に残る日本の伝統工芸で貴重な存在にまでなってきました。

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    [日経新聞 2010-1116]

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