中国に世界をリードされてはたまらない 1/4 儒教に発する傲慢なふるまいは修正不能

/ 7月 9, 2010/ トピックス/ 0 comments

(一部加筆修正しています)

中国に世界をリードされてはたまらない

儒教に発する傲慢なふるまいは修正不能 曙機関 (『正論』8月号)

中国の面子にかかわる三つの事件

 2010年に入って中国は、日本国民や日本政府に対して大きく面目を失墜させる、あるいは強く抗議される事態を立て続けに引き起こした。

 一つ目は、3月に、2007年に発生した中国製毒入り餃子事件の犯人が中国国内で逮捕された事件である。(中略)しかしこの見当違いの発表を行ったことについて、ついに中国政府からは現在まで何の謝罪も反省も聞かれることはなかった。
 次の事件は4月、中国(人民解放軍)海軍最新の十隻からなる艦隊が日本の沖縄近海を通過し、沖の鳥島周辺を周回するなどの行動に出たときのことである。この時、中国海軍は監視に張り付いていた海上自衛隊の対潜哨戒機に対空砲を向けて威嚇し、搭載していたヘリを日本の護衛艦の数十メートル近くの距離にまで危険な飛行をさせるという常識はずれの行動を取った。
 戦時下でもないのに艦艇が友好国の航空機に対して対空砲の照準を向けるとか、艦載ヘリを危険な距離まで接近させるというのは、世界的な軍事の常識から言って考えられない。しかしこの時も中国は、抗議した日本政府に対して、「航行していた海域は公海上であり、中国艦隊の行動は国際法上も合法である」と強弁し、「日本の監視活動が行きすぎていた。日本の抗議は受け入れられない」と、謝罪することを拒否した。

 しかしこれほど馬鹿げた言い分もない。中国艦隊の航海訓練が合法だったとするならば、同じ公海上で行われていた海上自衛隊の監視行動もまた全く合法である。

 まともな国家で、自国の近海を十隻もの外国艦隊が遊弋(ゆうよく)している時に、監視の艦艇も貼り付けないことなど考えられるだろうか?

 日本政府が抗議しているのは、人民解放軍艦隊が日本近海を航行したことに対してではない。友好国の航空機に対空砲の照準を向けたり、ヘリで接近を試みたりという危険で無礼な行為に対して、その再発を防ぐために抗議しているのだ。
 そして三つ目は、中国政府が国威発揚のために威信をかけて開催した上海万博の公式PRソングが、日本の岡本真夜のオリジナル曲「そのままの君でいて」の盗作であることが発覚した事件である。

 前二つは“中国対日本”であったのに比べて、上海万博の件は、問題の発覚がネットなどで両者の楽曲を比べた中国人自身の告発で広まっていたことで、中国政府もこれにはやや狼狽したようである。

(中略)

 この事件はPRソングの使用を中止したことと、上海万博当局が岡本サイドに「そのままの君でいて」の使用許可を求め、岡本がそれを快諾した事が日本のメディアで「中国側は、岡本の曲の盗作であったことを事実上認めた」というように報道された。

 しかし「事実上認めた」というのは、別の言い方をすれば「公式には認めていない」という事に他ならない。
 つまりここでも中国人は、日本に対して過ちを認めることも無く、謝罪することも無かったのだ。
 このように中国政府の行動は、つまり「日本人や日本政府には何があっても絶対に謝罪しないし、反省もしない」という態度で終始一貫している彼ら自身は事あるごとに、日本に対して戦争の「謝罪と反省」を求めてくるのに、だ。
 これはいったい、どういうことなのか。

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