55年後の「平成の保守合同」

/ 5月 23, 2010/ オピニオン/ 0 comments

本日は日曜日、恒例のYTV「たかじんのそこまで言って委員会」を見終わった。

ふと見ると「WiLL」が届いていた。ここに登場される保守派政治家、専門家諸氏が一冊の本の中では一体である。これと「正論」(産経新聞社)に登壇される諸氏もほとんど重複していて一冊の本の中では一体である。これがそのまま現実に保守合同すれば保守政党は強靱で簡単なことのように思えるのだが。

「政治家は昔で言えば大名である」と、チャンネル桜の番組で倉山満先生が話していた。幕末を紐解けば簡単なことだ。龍馬のような、藩にも幕府にも拘束されず大所高所から、これからの日本を目指すロマンに溢れたまとめ役がいないのである。

勝海舟も、西郷隆盛も桂小五郎も、決して身分の高い武士階級ではなかったが、天下太平から西洋列強の開国によって、これまでの幕藩体制、身分制度を重んじる武家政治ではだめだということで能力主義で抜擢された幕藩のなかの中心人物たちだ。

今こそ「平成の保守合同」を-遠藤浩一氏は、要点を抜粋すると、

四つの新党が誕生した。なかでも一歩先に立ち上げた「みんなの党」は、民主党の次に支持率が高いものの「地域主権型道州制導入」の点で民主党と同じ事を言っている。なぜ「分権」ではなく「主権」なのか。「みんなの党」も、民主党のように国家を解体して主権を分散させることを目的としているのか。民主党がそこまで考えているとは思えないが、成立を目指している外国人地方参政権、夫婦別姓、人権擁護法案などは、国家解体を導く制度そのものである。党内に本気で考えている左翼の策士がいるのだろうか。また多くの民主党議員はその危険性を本当に理解しているのだろうか。

「地域主権論」なるものを提起する人々は、国家観というものを明解に示す責任がある。言葉をもてあそぶのは鳩山さんだけでたくさんである。

四つの党とも、いまのところは「反民主」で一致している。しかし、思想や政策を検討するとかなりの濃淡、温度差がある。「たちあがれ」「創新」「改革」の三党は一致するところが少なくない。これに対して、「みんな」が掲げる思想・政策は、むしろ民主党のそれと近いように見える。昨年の総選挙前には「非自民勢力を結集し、総選挙で少なくとも『政権交代』を実現したい」(結党宣言)と訴えていた。いずれにせよ、渡辺氏らには「政権交代」の意味を明らかにする責任がある。彼らがめざすものは「自民党からの政権交代」を完成させることなのか、それとも民主党から政権を奪って「あるべき政権交代」を実現することなのか。

民主党は自民党の負の側面を肥大化させただけの「クローン政党」である。民主党政権の失敗は、新しいことを訴えているようでいて、実は体質もやっていることも自民党時代とは変わらない。しかも、政治主導を看板にしながら官僚に取り込まれ、外交をもてあそび、左翼労組の要求に屈し、国家解体政策を前面に出して、政治運営はきわめて全体主義的になっている。自民党より酷い政権の誕生に、有権者自身がうろたえ始めているというのが、いま起こっている現象である。

政界再編の三つの段階
(中略)

なんといっても、現時点において追求されるべきは、自民党より酷い民主党を、ひとまず政権から引きずり降ろし、「ごっこの政治」を収束させるための構想と行動である。

平沼赳夫氏は設立の会見で、「現今の政治を見ていて、このまま行ったら我々の日本は本当に大丈夫なのか。だから、政治生命のすべてをかけて、他のことを考えずに、尊い日本のために汗をかいていかなければならないという思いで立ち上がった」と、真情を吐露した。民主党政権打倒以外、他のことは考えない、この大目的の前には取るに足らない問題については考えない、小事と大事を分別するというところが肝腎である。こうした問題意識を、自民党や他の「反民主」諸政党も共有しなければならない。

すなわちそれは、新党及び自民党(有志)による「ストップ・ザ・民主左翼全体主義政権」を旗印にした救国戦線の構成を意味する。このとき、新党を前面に立てつつも、主導・調整機能を果たす責任は、やはり野党第一党の自民党にある。新党への罵詈雑言、離党者への除名などは百害合って一利なし、と言わなければならない。自民党はもはや、政権担当を自明のこととして約束された政党ではない。内部規律の意地で危機を脱することが可能な状況ではなくなっているのである。

反民主戦線を構築していく上で留意すべきは、みんなの党を「民・みん連立」に走らせない工夫である。みんなの党を含めた政党連合は現時点では不可能だとしても、民主党の暴走ではなく、民主党政権自身に終止符を打つ側に回ることを、折節に確認していく必要がある。

政界再編は次の三つの段階を経て構想されるべきであろう。

◆短期的課題(H22年参院選まで-「反民主」票の吸収と議席化
◆中期的課題(次期総選挙前後)-政権構造の再編成
◆長期的課題(次期総選挙後)-理念・政策による政党再編

いずれにせよ、自民党を潰してでも民主党政権に待ったをかけるという覚悟が肝腎である。なぜならば、今日の政治混迷の原因は自民党自身にあるからである。そのことを国民は無意識のうちに感知している。自民党の基礎体力が低下してきた主因もここにある。小泉時代から「自民党をぶっ潰す」ことをアピールしなければ勝てないというパラドックスが成立してしまったのである。自民党を解体す覚悟が、保守再生につながるのである。

保守結集を望んでいる

(中略)

昭和30年11月15日、自由民主党が発足した。三木武吉は、保守合同のためなら鳩山内閣の一つや二つ、ぶっつぶしてもいいと、本気で思い詰めていた。その気迫がかつての政敵に伝わって、大業が成ったのである。

55年後のいま、求められるているのは「平成の保守合同」である。このまま民主党政権を延命させるならば、自民党のみならず、日本国そのものが衰亡するだろう。それは「自明の理」である。

(いまの)民主党と自民党による二大政党体制は虚妄である。国家の衰亡を食い止めたいのならば、自民党は政界再編に向けて自己犠牲の覚悟を示さなければならない。

なかでも、安倍晋三元総理を中心とする「創生『日本』」の覚悟と使命は決して小さくないと思われる。「保守結集のために、もし谷垣(総裁)の存在が傷害になるなら、谷垣執行部は総辞職してもいいし、自民党は解体しても一行差し支えない」という気迫をもった政治指導者が、「平成の保守合同」に向けて、まず自民党内で立ち上がることが求められている。

自民党が自らの解体も覚悟して保守結集に臨むのであれば、それは民主党にも波及し、その解体を促す原動力ともなりうるだろう。「今や保守結集による政局安定は、民自両党とも、ごく一部の感情論を除けばみな強く望んでいる」との三木武吉の発言は、いまも重く響いている。

平成の大合併によって、全国の市町村は再編をおこなった。行政コストを考えてそれが正しかったのかわからないが、大規模店舗緩和で商店街はシャッター通りと化し、町の世話役はいなくなってしまった。高齢者にとって買い物や病院など不便になったし、治安は悪化して生活コストがかかる。

区の四役をやらさせて貰ったときに考えた。放送大学で「コミュティ論」「NPOマネジメント」「人口減少社会の生活像」「もろもろの政治学」なども勉強してみた。明治、昭和、平成と廃藩置県と町村合併は3度も繰り返されているが、中央集権の都合であった。訪れたイタリアやドイツでは、100世帯程度のコミューンのままである。アメリカだって、台湾、韓国だって古き良き村社会が残っている。日本で言えば町内会レベル。だから町の教会もつながりも美しい景色も保たれている。市長・議員から郵便局員までボランティアだ。かつての日本の村もそうだった。コミュニティにとって、どちらがコストが少なく理にかなっているのかは自明の理であるが、中央にはわからない。

疲弊した地方を立て直し、日本国そのものが衰亡する前に、小事を置いて大事のために、次は政治再編の番である。自由民主党の保守合同の大志に立ち返り、今度こそ自民党をぶっ潰す覚悟で自らの解体も覚悟して政界自らの再編である。そして国会や制度を抜本的に改革しないと昔の市町村に戻ってやるからな。

■各保守政党や政治家等関連のサイトの貧弱さ

各保守政党や関連のいろいろ捜しては試みて連絡しようとしていても、金をかけている政党はそれなりにですが、サイトや連絡方法がわかりにくく、HPの横文字で言うところのユーザビリティに満たしたページはありません。
私はパソコンが生まれてきてほぼ98から使ってきた人間ですが、大政党は金があるからどうでもいいです。困るのは応援したい保守新党や保守政治家のサイトが攻撃に合わされて応援したくても、稲田朋美さんや土屋たかゆき氏などは、コメントやトラックバックが出来ないようです。

土屋
http://www2u.biglobe.ne.jp/~t-tutiya/cgi-bin/sf2_diary/sf2_diary/
あまりに迷惑な誹謗中傷があったのでしょうか。
各新党も参加者へのユーザビリティがなっていません。これでは一般の方々には、不向きでしょう。
たちあがれ日本
http://www.tachiagare.jp/
日本創新党
http://www.nippon-soushin.jp/
みんなの党
http://www.your-party.jp/
改革日本
http://www.neostyle.jp/kaikaku-nippon/html/
どなたか、みんなまとめて保守サイトへのコメントを一元化するべきではないでしょうか。
私は微力ながらお役に立てれば、国政のために尽力できるところは惜しみません。
my日本
http://www.mynippon.jp/100blog/
SNS FreeJapann
http://www.sns-freejapan.jp/
メディアパトロールジャパン
http://mp-j.jp/
のサイトももう一つですし。

各論より民主党をぶっ潰ための大同団結なのです。

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